2014年の002「脳男」
冒頭の展開から脳男の登場までは割と好みだったのだが、爆破犯のアジトで江口の相棒が吹き飛ばされてから力加減が微妙な感じに思うようになる。
爆風で飛ばされた状態の彼に「大丈夫か?」と声を掛けるところから首をかしげることが増えてくる。かなりバカな刑事役という感じになってしまっている。
医学は国内論文は日本語なのだろうか?トップクラスの論文なら英語じゃないのかな?現在、といっても10年は前の話だが、TEXでデータを作って各受付先に送付していると聞いている。少なくとも活字で表示されている論文なのでその辺どうなんだろうか?と思った。
映画的ウソでも、押さえるべきリアリティはあるはずなのでその辺が気になり出すと、どうもおしりがムズムズしてしまう。特に家でくつろぎながら見てしまうとその辺が顕著になってしまうなあと思った。
さらに、脳男が若干歩み寄った行動に出てヒロイックな行動を取り始めるのは良いとして、クライマックスに車でひかれても、「痛みを感じない」演技をしないといけない時に、本当は筋肉や骨の損傷を表現する演技をすべきなのに、顔こそ痛い表情はしないものの、体が痛そうな動きをさせるのはどうなんだろうか?と思いながら見ていた。
それからクライマックスの爆破シーンの合成の安い感じがどうも。日本映画は実際に建物を爆破できないので合成する事が多いのは重々承知しているけれど、見ただけでバレバレな重ね合わせで、昨年の「ATARU」の予告編とかもそうだったけど、すごく安く見えてしまう。特に前半の爆破シーンが良くできて多のでこっちで手を抜いた感じが強く残った。スーパー戦隊とかでは許せても、ワンランク上を見せたいならこういうところの解消が必要だろう。
多分こういう力加減の配置が演出というか監督の難しいところで、こういうのがクリア出来ていると逆にスゴい映画という印象を持ったと思う。
比べちゃいけないのだが、三池監督なら超えてくれそうに思ったのだ。
全般的には脇役の役者や主人公も雰囲気を持っていて格好良いのだけど、冒頭に期待を煽られた分、後半に空かされちゃったかなぁという感じだった。
そうそう、二階堂ふみは狂ってる役の方が好きだな。それで最後まで狂ったままで居て欲しかった。何で普通の自己顕示欲が最後に出てくるようにしたんだろ?その辺も平凡で残念だった。原作はどうだったんだろう?
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