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2014年3月 3日 (月)

2014年の010「魔女の宅急便」

 宮崎駿のアニメとは関係ないという話の実写映画化。自分は監督がホラーやホラーから派生したギャグ物でやってきた清水崇だと言うことが一番の興味で観に行った。

 原作からどうなのかアニメからどうなのかはよく分からない。

 とある少女の成長譚として馴染みやすいストーリーで良かったと思う。端々のお笑いシーンに清水崇らしさが有ったけど、変に思うシーンがほとんど無いし、むしろどうやって撮ったのかなとか絵面が良いなぁとか言うシーンがあって、やっぱり上手い監督なんだと再認識した。
 VFXの制作スタジオも上手いんだろうけど、良いところが安く見えないのが良い。

 最初におおっと思ったのは、冒頭の旅立ちのシーン。ほうきにまたがって上空にキキが上っていく際に次第に遠ざかる見送りの人たちの絵あれはどうやって撮ったんだろう。周りの背景はミニチュアかマット画なんだけど、飛び立つシーンからの長回しで切れたようには見えないんだけど、見送りの人とキキは別撮りじゃ無いと成り立たないよねぇ?

 それから似てることかも知れないけど、クライマックスの嵐の中着水しかけたとんぼたちを俯瞰で見ているところ、水の表現が本物っぽくて、キキをなめて下を見てるんだけど、スタジオでそこまでやる予算難しいだろうなぁと思ってみていた。

 もちろん、以下にも合成、以下にもCGなとこは有るんだけど、話の中で大事なシーン、カットで余計なことが思い浮かばない絵作りってのが上手いと思った。

 そういえばほうきにまたがって飛ぶんで、吊って乗ってるシーンが多いんだけど、そういう風に感じにくいのも良かった。キキはぽんぽん!と颯爽と飛んで、降りるとくるくるっとほうきを回してやってるんだけどあの辺の合成ぶれとかそういうのもほとんど無い。

 そういう意味でも適役な監督だった。

 シナリオは奇をてらって無くストレートで、その辺をしっかり役者がバックアップして気持ちの良い映画だった。狙った通りに劇中歌で気持ちが盛り上がるように仕組まれてるって分かっていてもグってこさせられて、陥落したのだった。

「魔女の宅急便」公式サイト
URI= http://www.majotaku.jp/

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