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2014年6月 8日 (日)

2014年の032「ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版」

 実は昨年、フィルム版を見たばかりだったのだが、今回は音にも相当修正が入っているとのことで気になって観に行った。前回見たときとドラマについての印象が変わったりするものではないのだけど、ストレス無く観られるというのは映画に引き込まれるのには大事なんだなぁと思った。

前回の感想記事
「ゴジラ」(1954)インプレッション
URI= http://ja-bow.txt-nifty.com/netvalley/2013/01/1954-28fe.html

 現公開版は始まる前に新作の「GODZILLA」のより詳しい特報が入っている(TOHOシネマズだけ?)のでネタバレがイヤな人に観るのを勧めないが、4K視聴環境はまだ家庭用には普及していないし、1,000円での公開と言うこともあって、古参のファンであればあるほど今、劇場で観て欲しい。
 機材のことを考えるにオリジナル公開直後の大都市のスクリーンでもこれほど鮮明に上映できたところはおそらく無いだろうし、音ならばなおさらだ。
 音量が不安定で聞きづらかったところが、はっきりと聞こえて演技とストーリーに集中できる。ノイズもほとんど無くなっていて、自分は一箇所、女声合唱のところのスピーカーの「ボーッ」と言う低音ノイズが残ってるのが気になったが、それ以外はびっくりするほど良くなっていた。

 映像はタイトル直後のテロップの揺れが押さえてあったり(ここのコマ飛びはそのままだった)、山根邸での河内桃子の立ち上がりざまのコマ飛び、後半のこれも河内桃子の泣き崩れシーンのコマ飛びは、直しようが無いのかそのままだが、フィルム交換サインの黒丸とかだけで無く、全編にわたりキズが見えなくなっている。

 また、資料映像だからなのか借り物のフィルム部分などはあえてなのだろうけどそのままにしてあるように見えた。ゴジラ上陸後の大惨事シーンではどうして消してないのかな?と思ったシーンもあるのだが、何か理由があるんだろう。

 それからよくデジタルリマスターされると浮かび上がってしまうのだけど、予想以上に絵や書き割りが描かれていたりして驚く。ナイトシーンが多いのは恐怖表現もあるのだろうけど、当時の知恵として特撮バレが無いようにするためだったんだろうなぁと改めて思った。

 しかし、冒頭に紹介した去年のエントリーの最後に書いたことがこうやって実現できて嬉しい。先日観た日本映画専門チャンネル版のデジタルリマスター版よりも数段上のもので、堪能した。

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