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2014年7月28日 (月)

2014年の048「GODZILLA」

 最初に言っておくけど自分はどちらかというとガメラ派だ。変形して飛んでいくとか戦闘シーンの演出にハマっていたのかも知れない。まあデカい亀なんだけど、紙の工作で何度かガメラを作ってご満悦だった。

 じゃあゴジラはというと見始めた頃はもう最初のシリーズの後期だったし、ゴジラが可愛い感じになった後だったので、むしろ敵怪獣の方が好きで、そういうところを見ていた気がする。

 そういうところから、頭でっかちになりがちな特撮評を読んだ時代を経て、VSシリーズミレニアムシリーズとみてきて、今回のこれが劇場で観たゴジラ映画の中で一番不満の無いゴジラ映画だった。
 初代は揺るぎないものだから、そういう意味では2番目かな?

 ストーリーはVSビオランテ以降のゴジラの立ち位置を利用して、ガメラみたいなのを書いたと思う。ゴジラの方ははっきりさせないでMUTOについてはあれやこれや移動しながらの対策を打ってくるので、「ガメラ 大怪獣空中決戦」を思い出した。

 ただ、特に科学考証や多分軍事考証も甘いし、絵面が良くても「?」が浮かぶことも有った。必然的にそれに絡まってしまうドラマ部分ももっと良いものが出来たんじゃないかなと思いながら観ていた。でもそういう部分は怪獣映画では常に引っかかり続けている部分で今作だけのマイナス点ではないだろと思っている。

 逆にそういうところも踏まえて、ノれるかどうかなんだと思った。

 さて、後半、怪獣バトルが始まると、CG化したことで可能な絵面が何度もあって、それが新鮮だったと思う。GODZILLAのデザインも象の様な足回りと鼻のあたりの四角っぽさが気になるものの「新しいなぁ」と思ってみていたし、上半身がゴリラっぽいので、腕を使うシーンが様になっていて、それも良かった。尻尾も良かったなぁ。

 最初に放射能火炎を吐く時の振り返りざまの背びれの発光とかも絵面をよく気にしてるのが解る。ラストの水没シーンもCGならではだろう。こういう意味ある使い方がとても重要だと思う。

 着ぐるみやミニチュアがいけないなんて思わない。でも客の言い分としてはそもそもあり得ない光景を映像として目の前に現出させてみせるという映画の見世物的出自とも関係するのだけど、映画はすべからく特撮であって、狭いところに押し込めなくとも今使える技術を予算の限り引き出してくれた物を堪能したいのだ。

 「特撮」が今作も知らないうちに使われてる可能性は無いわけじゃ無いしね。ただ、トータルとして今作の映像クオリティーを邦画の予算でやるのは絶望的に無理だろうなぁと思った。(どのくらいの制作費なんだろう?)

 もう次回作が決まっている「GODZILLA」、監督が今回出来なかった部分を興収を背景にどう見せてくれるのか楽しみにしたい。

P.S. しかしキックアスの彼、ずいぶん印象が違うものだ。

「GODZILLA」公式サイト
URI= http://www.godzilla-movie.jp/

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