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2014年9月 8日 (月)

2014年の062「イン・ザ・ヒーロー」

 スーツアクターといわれるスタントマンの夢追い物語りだ。

 この手の話ではオーソドックスな展開で、頑張る人間の賛歌的王道ストーリーだけど、こういう少しこっ恥ずかしい話を演技達者な人で(当人達がある意味当事者的)やったと言うこともあって、上手くリアリティを持ち込んでいた。

 ただ、この映画の中で揶揄されてる特撮好きのおっさん以外にそれが伝わるのかと言われると微妙なのだが。
 それと、この作品はサクセスストーリーじゃない。幾つかの残酷な現実も突きつけていて、それは突きつけられた者、観客はそれぞれに感じるだろう。

 エンディングでこの映画に関わった人の名前が流れていく。その横に昔のスタントのスナップやビデオや8ミリが流れて、それぞれの苦労を忍ばせる。

 この映画が巧妙なのはその苦労を語り、裏方を見せた上で最期の大スタントシーンをやってみせることだ。ここは流石に映画の台詞通りのことは行われてはいないけど、ワンカットの長回しで映画を撮りたいという監督のわがままを現実に行う気概と、同時に自己表現で極みに到達したいという主人公のエゴが垣間見えて素晴らしく盛り上がる。

 あの実際に背中から落下するスタントもご自分でやられたのか?(クレーンのところでおそらくマスクかけてるんだろうけどいずれにしても度胸と運が居るスタントだ。)と思うけど・・・。

 最後には大仕事をするのだが、それは確かに尊いのだけど讃えるのはやはり開かれた外の世界ではなく内輪なのだ。ただ、そこに観客としての自分たちが少し咬むことが出来るのが救いなのかも知れない。

 個々の技能と信頼関係とで築き上げる殺陣やスタント。リアルと段取りとの間を行き来する物。

 プロレスみたいだなと思いながら、JAEの人たちがDDTの花やしきプロレスとか女子プロレスと交流があったりするのを思い出した。僕らが受け取ってる物、感動の原点がこの映画にはあるのかも知れない。

P.S. エンドロールのラストに監督役が言う台詞がハリウッド的に放たれているが多分アレは邦画でも同じなのではと思った。

「イン・ザ・ヒーロー」公式サイト

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