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2014年9月23日 (火)

2014年の066「柘榴坂の仇討」

 見事な時代劇だった。

 時代劇と言うが、明治維新を挟んで明治に事は決着する。

 当時の彦根藩主井伊直弼を警護する任に当たっていた主人公が、自分だけの責任ではないものの、後に「桜田門外の変」という名を与えられた暗殺事件を防げなかった。

 彼はその汚名をそそぐ手段も奪われ、仇討ちによってのみ赦しを得ることが出来ると信じて13年間も追い続けるもその一歩手前で仇討ち禁止令が出てしまった。

 冒頭の夢の中の桜田門騒動、記憶の中のそれを見せ、最後に柘榴坂で再び二人が刃を交える。非常に上手く練られたステップでイメージを重ねる。

 時代の変遷、人の心の移り変わり、時代劇の作法を使いながら最後に垣間見える行き場のない葛藤が胸に響いた。

 仇討物ということでストーリーは概ね予想通りなのに、紡がれるドラマとイメージの作り方に、今作る意味のある映画だなぁと思った。

 主演の二人は流石の演技だ。余計なエピソードもなく、二人に集中していく。

 この映画、普通だったら観なかったかも知れない。阿部寛が出ているだけで安心してみられる所もあって鑑賞した。中井貴一も良いし、井伊直弼役の中村吉右衛門も素晴らしく、心揺さぶられた。

 映像面ではセットも素晴らしいのだが合成が良い感じに仕上がっていて、さりげない映像面にもかなり気の配られた作品だった。

「柘榴坂の仇討」公式サイト
URI= http://zakurozaka.com/

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