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2015年3月 6日 (金)

2015年の011「幕が上がる」

 ももクロ主演のアイドル青春映画として売り出されているが、見事な映画で現時点で自分の今年の邦画NO.1だ。

 キャスティングと脚本が素晴らしい。
 富士ヶ丘高校の弱小演劇部が新任教師の吉岡に出会ったことで、ものすごい情熱たきつけられ、動き出すのだが、きっかけとなる「肖像画」のエチュードでの、吉岡(黒木華)の見事な変貌が大きなキモになっている。それを観たももクロ含む部員達が熱を帯びてくるのに多大な説得力を持たせている。

 ももクロの5人も映画初主演とは思えない。自然体の演技、特に「演技をしているシーン」は「演技をしていることが観客に解る」という意外に難しい事をしっかりとやり遂げているのだ。合う役に当てたのだとは思うがそうそうあそこまで出来るもんじゃ無いと思った。
 個人的には天龍源一郎が出ていることで、ネタとして楽しみにしていたのだが、そんなネタ無しで本当に素晴らしい映画で度肝を抜かれた。

 単純に見えて複雑な構造の脚本を描ききってるのは本当に素晴らしい。

 顧問の教師のムロツヨシがアクの強い演技をしているのはもしかしたら他のみんなが普通の演技をしている事を際立たせるための仕掛けかもなぁと思いながらエンドロールで惚けていた。

 「幕が上がる」公式サイト
 URI= http://www.makuga-agaru.jp/

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