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2015年5月 8日 (金)

2015年の020「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

 今年公開予定の映画で一番観たかった映画だ。テクニカルな撮影におぼれること無く、一人の哀れな役者の最期を描いた傑作だと思う。
 ワンカット撮影風の映像はどうしてもカメラの外で時間が流れてしまうので実際には出来ないんだだろうけど、それ風に撮る緊張感が素晴らしかったのか、キャラクターが活き活き描かれていて、同時に出ている役者のとてつもない力量が素晴らしい事を感じさせてくれる。

 途中から現実かどうか判らないシーンがシームレスで織り込まれてきて、こちらを幻惑してくれるのが心地よい。主人公の娘役のエマ・ストーンは「アメイジング・スパイダーマン」で知った役者だけど、ただの美人じゃ無くて、表情の作り方が見事で伏線を効かせたラストシーンでは彼女の置かれた救われない立場を見事に表していて、驚いた。

 とにかく壊れていく過程を体験しながら観ている映画なので、追認するのは鑑賞するのが最適。もうそろそろスクリーンから消えかかっているけど観てない人は是非。
 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」公式サイト

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