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2004年8月

2004.08.29

プロレス好きの憂鬱

 ようやっとビデオを見終わった。忙しくて時間がかかっちまったなぁ。試合結果は当日には分かっていたんだけど。

 小川がヒョードルに勝てるとは思っていなかったので、ある意味順当なプライドだったわけだが、なんとなく悔しさが残るのが、やはりプロレスのファンだからだろうなぁ。未だに幻想を持ち続けたいわけだ。それに小川は中西や永田みたいに総合を舐めてるわけではないから。

 G1は天山の連覇。天山はレスラーとして全く面白くないが(リング上での臨機応変さに欠け過ぎ)まぁそう言うストーリーにしてようが実力で勝ったものであろうが、解せないのは新日幹部の反応。去年もそうなのだがG1覇者がIWGPチャンピオンではない時には、普通は即挑戦させるモノだと思うが、今回もそう言う前振りが若干有ったにもかかわらず。「藤田が乗り気でない」ので中西学や佐々木健介を当てるという。乗り気でない理由が分からないが、以前から言ってるように当人がIWGPチャンプである実感がない(成るつもりが無い)からならば、チャンと結果を出した天山を当ててやるべきであって、如何にも寝てしまいそうな、中西や佐々木では今のプロレスファンはガッカリだよ。

 その場しのぎでカードを決めても結局飽きられる。それが今の新日のつまらなさじゃないか。大体、天山を挑戦者にしたくなければ、何で天山をG1優勝させちゃうのか。プロレスなんだからやりようは幾らもあるのに。

 こうしてみると一回の苦肉の策で藤田をチャンプにしたのも、単なるアドリブで、骨のある脚本が掛けてないなぁと言う感じがする。

 まぁ元々G1は優勝者に冷たい扱いが多いのだけれども、本当に首尾一貫性がないなぁ。

 今年はもう高山が使えないし、どうするのかねぇ。猪木がNOAHがプロレスの中心になることはないと言っていたけどそれは確かにその通り。新日が牽引してきたことは認める。しかし、今の新日もヤバイよ。

 まぁ、今年はもうNOAHの東京ドームメインイベント(20年に一度の試合でしょう。)を越える試合を見ることはないと思うし。どう年内の大手団体のストーリが締めくくられるのか。

 暮れの格闘技イベントはどうなるのかネェ。

2004.08.21

「スチームボーイ」と「サンダーバード」

 "Net@Valley"らしい記事なので、ネタバレ嫌いな人は読み飛ばして下さい。

 先日「サンダーバード」「スチームボーイ」を見に行った。

 両方ともチケットを出費せず手に入れたからだが、通常、子供向けのはずのこのふたつシネコンでは夕方からの放映になってるところが殆どだ。まぁサンダーバードは吹き替え版を朝からやってるし、スチームボーイがいわゆる子供に受けるかどうかは微妙ぉ〜な気がするし(^^;言わんとするところは分からなくもない。

 どちらも私の見たシネコンではガラガラだった。

 端的に言うと「サンダーバード」も「スチームボーイ」も普通だ。ねじ曲がった私にとって予測の範囲でサプライズはないが、良くできている。

 サンダーバードは本当に人間の役者やってしまうとオッチャン揃いになってしまうサンダーバードの面々に視聴対象者の少年を絡めるために、新設定を導入しているがこれは悪くはない。ただ、彼らが主人公になっているため私が望んだようなサンダーバードのメカや救助自身に焦点が当たった作品にはなっていなかったのがちょっと残念だ。

 新しいサンダーバードメカは2号に若干不満(見た目だけでなく、コンテナの露出方法など)があるものの、発進シーケンスなんかはスーパーマリオネーション版と同様に来るモノがあるもう少し細かく描写して欲しかったけれども。だから、見ると思ったほど悪くないなぁと思う。

 最大の懸念は字幕の戸田奈津子だったが、あまり憤慨するほどの超訳は無かったように思う。ああ、でもサメ、鯨の下りはどうかねぇ。あの所は気づくんじゃ?

 「スチームボーイ」は「苦節何年」なんてのや「何億円の超大作」ってのを記憶から除けば、まじめに科学を考えない人にとっては面白いかもしれない。映像に関しては非常に頑張っており、「Z」で監督の説教に非常に憤慨し腹を立てたという恩田尚之やこういう絵に向いた作画陣が揃っており、加えて漫画の大友作品を彷彿とさせる背景の詳細な描写など、なかなかのモノである。

 大友関連作品は「AKIRA」以来だけれどもアレよりはずっと面白かった。

 しかし話はどうだろう?SFとしても肝の設定がイマイチ作り込まれていないというか、先にスチームボールのような超エネルギー源を設定してしまったので、辻褄を合わせる所が凄くお粗末、途中で熱力学の話を持ち出すモノだから、逆に訝しげに見てしまうのだった。

 声優陣寸評:

 主人公ジェームス・レイ・スチムの声、鈴木杏はチャンと普通にこなしていく。日曜のNHKのアニメのようなことはない。声優のベテランと比べると仕方ないが、当人の才能を感じてしまう吹き込みだったと思う。またヒロイン(というか、ストーリー上も絵面的にも必要なかった気がするが)スカーレット・オハラ(この名前もどうにかならんかね)役の小西真奈美も意外と上手く当てている。意外な才能を見た感じだ。ロイド博士の中村嘉葎雄は声は悪くないが、絵とマッチして居るとは思えなかったが、世界を壊すとこまでは行っていないだろう。ただ、ロバート・スチーブンスンの児玉さんだけはどうも納得がいかないなぁ。ほか斉藤暁などはもうそのままのキャラで上手くやっていた。エディ役の津嘉山正種は声優も数多くこなしてるので出来て当たり前なのでコレは別格。声優専業じゃない人の投入も「ジブリ映画」ほど話題作りという感じほどでもなかったし、良かったんじゃないかと思う。

 スチームボーイ公式Blog
 URL=http://steamboy.cocolog-nifty.com/
 スチームボーイ映画サイト
 URL=http://www.steamboy.net/top.shtml

 *実写版というか人間版のサンダーバードはYahooBBやMSNなど各所に同様のサイトを立ち上げているので特に取り上げない。検索して欲しい情報を取って欲しい。

 でも、もっと映画でドキドキしたいぞ〜。

2004.08.04

NICOだって?

「ICO」の小説の感想を検索したら、続編の情報が有るサイトに当たってしまった。一般個人のサイトならいざ知らず、イギリスのAmazonだ。発売は今年中に成っているが、タイトルが「NICO」だし、なんか胡散臭い。四月バカか何かの残骸かもと疑ってしまう。レビューも3つ載っているが、全て確定情報を求めるスタンスで、役に立たない。一説にはE3に間に合わなかったので延期だとか、Bestで再度値下げ販売したのはこのNico発売が近いからだとか・・・噂が一杯出回ってますね。意外なところでPSPで出たらどうしましょう(笑)

 どちらにせよ「ICO」のチームは何か作っているようですから期待はしておきたいですね。

 果たして真相は。
 ICO公式サイトのこの記事の終わり辺り
 http://www.i-c-o.net/main/index.html

2004.08.01

「ICO-霧の城-」小説版読了

 「宮部みゆきってどうよ?」

と言ってしまいたくなるような作品だった。宮部みゆきを読むのはコレが初めてなので、コレで判断したりはしないが、「コレは良くないだろぉ。」と言いたい。それほどゲームのノベライズが難しいと言うことかも知れないが。

 ゲーム「ICO」は、ほぼ一本道のアクションアドベンチャーゲームの傑作なのだが、それが故にやった人には何がどうなってるか、事細かに何を何処でどうしなくてはいけないかが分かっている。これをそのまま書いてしまうとくどいことこの上ない。困ったことに宮部みゆきのこの小説はゲームプレイヤーの視点でそれを書いてしまう。コレは小説としてどうなんだろうと思う。昔懐かしいゲームブックじゃないのだから。

 尺というか文章量の所為で途中改編があるが、それは些末なことだ。ゲームとの整合性はこのゲームの雰囲気の点で取れていればいいのだ。コレにこだわるのはどうも「ICO」のファンとは言えない気がする。

 このゲームのキモは「手をつながなくてはいけない」事だ。やっていると、どうしても手が離せなくなる、そこにあるのだが。

 宮部みゆきは何が書きたかったのだろう?

 小説オリジナルの冒頭部分(拡張部分)も大体がそんな調子で今ひとつの感じがぬぐえない。オリジナル設定の部分は少しばかりキラリと光るモノもあったが、生贄を「ニエ」と呼ぶようなところ、馬の名前(矢風(やふう)、銀星(しろがね))を漢字で読む名前にする所など作品世界との連携が感じられず残念だ。オズマもなぁ。オズマって言うと「巨人の星」の人間凶器みたいなスラッガーとオズの魔法使い思い出すんですけど。

 また何か他の作品で読みたいと思ったら読むだろうが、とりあえず「ICO」はダメ、文章もプロのモノのに思えない稚拙な構成で、多少言葉を知っている、同人小説家のモノのように思った。

 (トラックバック付け直しの際に若干改編)

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