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2004.08.21

「スチームボーイ」と「サンダーバード」

 "Net@Valley"らしい記事なので、ネタバレ嫌いな人は読み飛ばして下さい。

 先日「サンダーバード」「スチームボーイ」を見に行った。

 両方ともチケットを出費せず手に入れたからだが、通常、子供向けのはずのこのふたつシネコンでは夕方からの放映になってるところが殆どだ。まぁサンダーバードは吹き替え版を朝からやってるし、スチームボーイがいわゆる子供に受けるかどうかは微妙ぉ〜な気がするし(^^;言わんとするところは分からなくもない。

 どちらも私の見たシネコンではガラガラだった。

 端的に言うと「サンダーバード」も「スチームボーイ」も普通だ。ねじ曲がった私にとって予測の範囲でサプライズはないが、良くできている。

 サンダーバードは本当に人間の役者やってしまうとオッチャン揃いになってしまうサンダーバードの面々に視聴対象者の少年を絡めるために、新設定を導入しているがこれは悪くはない。ただ、彼らが主人公になっているため私が望んだようなサンダーバードのメカや救助自身に焦点が当たった作品にはなっていなかったのがちょっと残念だ。

 新しいサンダーバードメカは2号に若干不満(見た目だけでなく、コンテナの露出方法など)があるものの、発進シーケンスなんかはスーパーマリオネーション版と同様に来るモノがあるもう少し細かく描写して欲しかったけれども。だから、見ると思ったほど悪くないなぁと思う。

 最大の懸念は字幕の戸田奈津子だったが、あまり憤慨するほどの超訳は無かったように思う。ああ、でもサメ、鯨の下りはどうかねぇ。あの所は気づくんじゃ?

 「スチームボーイ」は「苦節何年」なんてのや「何億円の超大作」ってのを記憶から除けば、まじめに科学を考えない人にとっては面白いかもしれない。映像に関しては非常に頑張っており、「Z」で監督の説教に非常に憤慨し腹を立てたという恩田尚之やこういう絵に向いた作画陣が揃っており、加えて漫画の大友作品を彷彿とさせる背景の詳細な描写など、なかなかのモノである。

 大友関連作品は「AKIRA」以来だけれどもアレよりはずっと面白かった。

 しかし話はどうだろう?SFとしても肝の設定がイマイチ作り込まれていないというか、先にスチームボールのような超エネルギー源を設定してしまったので、辻褄を合わせる所が凄くお粗末、途中で熱力学の話を持ち出すモノだから、逆に訝しげに見てしまうのだった。

 声優陣寸評:

 主人公ジェームス・レイ・スチムの声、鈴木杏はチャンと普通にこなしていく。日曜のNHKのアニメのようなことはない。声優のベテランと比べると仕方ないが、当人の才能を感じてしまう吹き込みだったと思う。またヒロイン(というか、ストーリー上も絵面的にも必要なかった気がするが)スカーレット・オハラ(この名前もどうにかならんかね)役の小西真奈美も意外と上手く当てている。意外な才能を見た感じだ。ロイド博士の中村嘉葎雄は声は悪くないが、絵とマッチして居るとは思えなかったが、世界を壊すとこまでは行っていないだろう。ただ、ロバート・スチーブンスンの児玉さんだけはどうも納得がいかないなぁ。ほか斉藤暁などはもうそのままのキャラで上手くやっていた。エディ役の津嘉山正種は声優も数多くこなしてるので出来て当たり前なのでコレは別格。声優専業じゃない人の投入も「ジブリ映画」ほど話題作りという感じほどでもなかったし、良かったんじゃないかと思う。

 スチームボーイ公式Blog
 URL=http://steamboy.cocolog-nifty.com/
 スチームボーイ映画サイト
 URL=http://www.steamboy.net/top.shtml

 *実写版というか人間版のサンダーバードはYahooBBやMSNなど各所に同様のサイトを立ち上げているので特に取り上げない。検索して欲しい情報を取って欲しい。

 でも、もっと映画でドキドキしたいぞ〜。

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