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2005.02.19

「富豪刑事」 第6話

 さてこれから最終回まで完全オリジナルで展開することになった、「富豪刑事」。先週「ホテルの富豪刑事」ではなかなか冴えた感じだった神戸は(最後の人情の考え方がおかしいというキャラはいざ知らず)今回はバカキャラ(^^;になっている。この辺のバランスは調整しきれなかったんだろうな。とはいえ重要な証拠を探す鼻だけはあるような感じになっていてバカさ爆発までは行かない。今後、最終回までそういう話なんでしょうね。

 よく考えれば載寧龍二演じる西島とのほのかな恋愛ネタなどは、原作ではあり得ない話なので(原作では神戸は男性で、TVの松江さんにあたる鈴江さんが年齢が若くて鈴江さんから恋心を寄せられている。西島のポジションはもしかしたら載寧龍二をブレイクさせるために用意されたものかも・・・載寧龍二は今話題(笑)のホリプロのタレントで事務所が強い。)こうする方が話が作りやすかったんだろう。

 ただ、思ったより、トリックとしてはたいしたネタではないのだが(現代のテレビの推理モノでそれを求めるのは至難だろうが)フレスコ画の破壊シーンなどは個人的には「2時間ドラマ」への皮肉にも見えて面白かった。(あの場合、警察に賠償責任はないのだろうか?)ちょっと気になったのはフレスコ画は壁に書かれた絵だが「しっくい」の壁である必要があるんだが、そんな感じがしなかったし、そもそも壁が隠されていた理由なんかにもちょこっと言及するだけで面白そうなのに。

 当初の懸念通り、制作スタッフは「富豪刑事」の面白さを書こうと思ったわけではなく富豪が刑事というフォーマットでバカの話(ギャグは難しいんだってば)を書きたかっただけのようだ。後半結局全て見ると思うけど、一回でもハッとする話があるだろうか。

 原作の実験的部分は無理だが、そこそこの頭を持った刑事連の推理や一般的な操作手順を「富豪」の主人公が富豪ならではの手段を提案したり、富豪ならではの行動原理がきっかけで解決したりというわけなんだが、神戸は特に鼻持ちならない、世間ずれした感じではなく普段は普通の思考の人間で、単に金があるからアルマーニのスーツをビショビショにしてもかまわないとか、1本8,400円の最高級葉巻を普通のタバコのように吸うといったレベルで、一般の刑事の収入なんかに関してはちゃんと理解しているようだし、テレビの神戸とは全然違う。

 そういえば、テレビの神戸の両親はどうして何も触れられないのだろう。原作は「息子」だったのでこの存在はないのだが、テレビでは「孫」であるから、その設定変更が今後の流れに何か絡んでいるのか・・・筒井康隆の役の動向とも関係あるのかな?

 深田恭子が可愛いと言うだけで、見せていきたいなら、もっと可愛く見せる工夫してくれなきゃ困るしなぁ。どの辺が視聴のコアターゲットなんだろう。良くねらいの分からない番組だと思う。

 (いかんだんだん辛口になってきてるな。)

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コメント

 私の場合、「富豪刑事」以前はこの時間帯は「どっちの料理ショー」を見ることが多かったですね。そういう意味では成功しています。しかしスポンサー的にはどうなんでしょうね。どこがスポンサーだとかが思い出せませんね。見直さないと。

 深田恭子を認識したのは「神様もう一度だけ」ですっけ、HIVに有名ミュージシャン(金城武?)と感染してしまった少女との話でした。次にぴったり来たのは「リモート」ですね。これは原作知らないんで全然気負うことなく楽しめてました。

 深田恭子の演技の実力はまだよく分からないですね。演技ではなくまだキャラだけで行ってる感じなので、この先のことは分からんのですが、強いて言えば「分かりやすい可愛さ」を持ってるので、最近こういう人は珍しくなってきたので頑張って欲しいのですよ。
 今回の「黒革の手帳」は見てなかったんですが・・・

 「渡鬼」も以前程の視聴率を稼げなくなってきてますし、そもそもテレビ自身が稼げなく成りつつありますからね。(TVCMの商品到達率が著しく低くなってきている)

 とはいえ、愚痴は言いながらも最終回まで見ていくのではないかと思っております。

ブックマークありがとうございます。
「富豪刑事」見てますよ。もちろん。
女優としての深田恭子は好きなので・・・。
確かに推理としては面白くないんですが(汗;)
ただあの馬鹿らしさは「渡る世間は鬼ばかり」の
同じ話かく~るくるの状態にそろそろ飽きてきた
うちの母なんかにはとても受けがいいです。
「ちょっといいですかぁ?」
なんか馬鹿受けです。
ある意味、周囲のキャストとかみても
「黒革の手帳」でつかんだ層(「渡る鬼」に飽きた)をつかみたいって気持ちはでてますね。
どうも二時間ドラマを意識してるところもあるし・・・。
私的には打倒「渡る鬼」をターゲットにしていると見た!!
しかし載寧くんも気の毒だ・・・ただ今ホリプロ危機一髪!
最近のホリプロは若手俳優はいい人が育ってるのにね。
今後被害を受けませんように・・。

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