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2005.05.21

「ロシアの映像詩人 ノルシュテイン 日本をゆく」

 5月14日(土)にNHK教育で主題の番組があった。高畑勲や川本喜八郎も出演していた。ETV特集の公式サイトに詳しい情報ある。

 ETV特集バックナンバー
 URL=http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html

 私はあまりこの芸術的アニメーションには興味がない。商用ベースでどうなっていくのか、その辺に強い興味があるのと、普段色々ごたごた考える仕事をしている所為か、こういうモノにはスカッとすっきりという感じの方が好きだからだ(エンターテーメントというのとはちょっと違うだろう)。しかし、ベースとしてこういう部分がないといけないのはよく分かっているつもりだ。

 そもそも私が好きだから「全てそれであれ!」とは思いっきり傲慢な考え方で、商用アニメーションでも作品傾向が偏りすぎるのは好ましい傾向ではない。現在のテレビやDVD媒体での旧セルアニメの系譜(こう言うのは2次元アニメーションというカテゴライズ以外に何があるのだろう)は特にそうなりがちだが、バリエーションの中から選択出来ること状況がいろいろな部分での広がりを生んでいく下支えだと思うのだ。

 だから、ディズニーや宮崎駿が全てではないというあまりにも簡単なことが実は意外に解ってない人が多いのにも辟易するのだが。

 さて、ノルシュテインはそんな私にも日所に有名な世界的アニメーターだ。作品の一部はちょっとずつ観ていたが今回作製風景を見てその職人的部分にまた感動した。ああいうある意味多少の偶然を含む作風だからこそ観て面白い物が出来るのかも知れない。

 雑誌だけでなくWebアニメスタイルなどの記事を読むと自分が思っていた以上にアニメーターが考えて活動していたり、興味深い情報が取れるようになってきた。(また一方あまり考えてない人たちが多いのもよく分かってきたのだが)

 今回この番組を観て思ったのだが、ノルシュテインは制作思想ではやはり色んな意味で非常に興味深い。作家として見習うべき事もあるだろう。

 彼の放ったキーワード「日々を自分で考える」そこが重要だ。

 もう何年も前から言われている。狭い範囲でリサイクルされているだけでは先には進めない。今のアニメは本当に作画技術の平均レベルなどは過去とは比べ物にならないほど進歩した。薄っぺらなセンスでは本当の意味での芸術には成らないだろう。

 「日々を自分で考える」他のことにも当てはまると思う。

(後日、加筆予定)

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