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2005.09.04

仮面ライダー響鬼ごっこ 三十之巻 鍛える予感

 私にとっての「仮面ライダー響鬼」は二十九之巻までで終わりました。

 プロデューサー(主な原因)と脚本(その次の原因)が変更になり、今後には全く期待が持てなくなったからです。その実際の理由は分かりませんが、これでまた高寺プロデューサーには当分チャンスが与えられないでしょう。

 とはいえ、これほど二人の絡んだものと私が相性が悪いとは、見るまでは分かりませんでしたけどね。

 中身に関しては、もう全く語るところがないのです。ちょっと変わったことをやったり、極端な表裏を持つキャラクターを出したり、意味もなく挑戦的で目を合わせれば暴れてる頭のおかしくなった人物を出しイザコザで話を進めていれば良いというような発想しかできない連中の話は見たくないのです。

 下らない冗談を見聞きしているように面白くない。

 映画に関してはテレビ版が高寺さんで続くならダメ出しする意味もあったかもしれないのですが、これでは全くダメです。

 井上敏樹の脚本が一本一本なら面白いという人がいます。確かに彼はギャグマンガやバラエティのようなモノを書かすなら、ああいった投げっぱなしスタイルの話でも良いんだけど、1年間消費した後に何も残らないし、そもそもがどっかで見た良いシーンをパッチワークでつなげてるだけなので、そのシーンに深みが全く無いし酷いときは単純にパクリにしか見えない。これで喜ぶのは哀しいシーンに出会うと反射的に泣ける芸を持っている柴田理恵のような人ばかりじゃないのかなぁなどとネガティブな発想ばかりがわいてきます。

 白倉プロデューサーは予算の計算などが上手く、上手くまとめ上げたり、おそらく人当たりもかなり良いのではないかと思うのです。そうでなくては予算管理しながらそこそこに仕上げるなんてのは出来ないですからね。

 個々人はきっといい人なんですよ。ただその作る作品が私に合わないだけ・・・単にそれでは私が求めてるモノは、結局出てこないのではと思います。彼のヒーロー論はなんだかねじ曲がっていると言うか、これ以上流布しては行けない思想にまみれてるような気がします。

 今後、奇跡でも起きなければ「仮面ライダー響鬼」の感想は書かないつもりです。

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コメント

 初めましてkaiouさん

 「ウルトラマンネクサス」は私はあまり面白くなかったので(「マックス」が面白いかというとそれもまた別の話ですが)打ち切りはいざ知らずその上オモチャの魅力が乏しかったですし、了解はしませんが、納得はしていました。

 一度、本当の意味でプロフェッショナルな戦闘チームが出てくるウルトラを見てみたいモノです。

 小中兄弟は面白いときは面白いですから。ミラーマンも安そうですけど興味はあります。

 「響鬼」のテコ入れに落胆したのは唯一にしてしかも20年待っても出なかったような作品だったのにその辺の出来の悪いありきたりなモノにすげ替えられた点が一番大きいでしょうか。別に高寺Pなら何でも言い訳ではないです。彼が深く関与していた仮面ライダーBlackのときも彼の逸話を聞く機会があって何だかなぁと思った口ですし(こだわっちゃって結局シナリオ通りの話が出来ず、予告編と全く違う話になった。)結局変わらなかったわけでしょう。私も約束を守れない人は好きではないですから、彼が予算などの理由で降板したのなら(今回を見るとまさに予算減らしのテクニックが走ってますからそういう気がします。)やはりそれは仕方ないのかと思います。

 ただ、今回の降板が一時的で無いなら、この次のチャンスは遙かに遠いのではないかと思った次第です。

 響鬼を元に戻せと言うのは社会の仕組みとしては非常に難しいでしょう。一端あの方向付けをされてしまったら当人(あるいは脚本家)が戻っても軌道修正は難しいと思うのです。それほど二十九之巻までと三十之巻は違ったのですけど些末な差にしか見えてない人は何を見ていたのだろうとまぁすこし愚痴りたくも成るわけです。

 しかし、何時までもうだうだ言ってる場合じゃないです。

 「心だけは強く鍛えておかないと、自分に負けちゃうじゃないか」

 そのメッセージにウソはないと思っていますから。私は次に行きます。

初めまして、何度かここを拝見させていただいていました。三十ノ巻の響鬼は、見た後の感想は、「なんでマジレンジャー(というか、一連の特撮戦隊物)みたいなんだ?」ということで、映画も紹介シーンみる限り、やはり戦隊物の感覚ですね。

で、まぁ、一応ながら響鬼も対象年齢は男児小児と考えると、あまりにも難しすぎるんじゃないかなと思います。思えば平成ライダーは本来のターゲットである男児小児のみならず、昔からの特撮ファンをもひきつけなければならない状況なのかもしれません。

とはいえ、あの一連の流れをぶった切る路線変更、特に響鬼以外の鬼が殆どザコ扱いの描き方は今後が予想されて恐らく早晩スタッフ間の軋轢が起こり、ウルトラマンネクサスみたいな状況になるのではないかと・・・・・・

 nationwiseさんへ

 記事を書いて、夕方、知り合いと電話で話していました。

 今日の「響鬼」は見ていてムカムカしたそうです。「つまらないとか言うレベルでなくて。長くやればこういう回もあるのか。」と言っていたので事の真相を伝えたら落ち込んでいました。十数年ぶりに欠かさず見ている特撮だったので、それが断ち切られてがっかりだったようです。

 テレビに限らず映画やラジオでも話はプロデューサーと脚本と監督で決めていきます。「響鬼」の場合監督はローテーションですから、方向性決めを行った石田監督以外はさほど強くないように関与していないと思われます。大石真司は私は高寺さんと以外の仕事は知らないのですが、今回本来の文芸担当からも外されています。きだつよしは大きな舞台の仕事が入ったので戻るのは難しいでしょうし(新プロデューサーも声を掛けてるらしいのですが、もともと高寺さんが連れてきた人ですからね。きだつよしのカメニッキ URL= "http://www.happou.net/cgi-bin/gohan2/diary.cgi" 8月14日と9月4日に該当記事有り。)プロデューサーが外され、方針変更がココで示された以上、井上敏樹が使われなくても(そもそも前を知らない人間が書くことに何の意味があるのか分かりませんが)今日流れを変えることは出来ないでしょう。

 細川さんもそこまで影響力があるようには見えない。すでに今日の分でおかしいですよね。ヒビキや明日夢自身の演出が。

 いよいよ張った伏線の回収に入る、この重要な時期に高寺さんが外されて新番組の準備もないモノです。

 みつきさんへ

 アギトも555そうでしたが、裏をかく、そういうのが好きなんでしょうね。裏をかいたその内容の吟味はさしてされていない。裏をかく、期待を裏切ればとりあえず新しいとか思ってるんじゃないかというのが彼らの印象です。戦隊の時にはそう気にならなかったのはアレは色分けがしっかりしているので、そのフォーマットの強制力の方が上なんでしょうか。「シャンゼリオン」でパクリフォーマットの連発、最後が夢落ちと全然成ってない感じを見てこのスタッフは辛いと思っていたのですが、これが白倉Pと井上敏樹セットで認識した初めてではないかと思います。シャンゼリオン自身の造形などには感心したのですが。

 こういう半可通な裏の書き方で満足してる様を見ていると馬鹿にされてるようにしか見えないのです。今回もそういう感じでした。途中で一反画面を消してしまったんですよね。見るに堪えなくて。

 今唯一の楽しみなテレビ番組を奪われてしまったのは、本当に残念です。

 ちなみに白倉Pのモノで好きなのはダイレンジャーですね。井上敏樹のは好きなモノはないなぁ。許容範囲は「ギャラクシーエンジェル」くらいです。

 つまらないなぁと思う程度なら良いんですが、見てて腹が立つモノをワザワザ見続けるのはどうかなと言うのが感想です。

そうでしたか・・・。
いろいろな方のサイトを回って脚本家の方が変わったことを
知ったのですが、プロデューサーもですか・・・。
私自身、最近のライダーの内容が嫌で「龍騎」までは許せましたが「555」は惰性で見て「剣」にいたっては内容よりも役者が下手すぎて惰性でさえ見れなくなり・・・。
そんな中で前々から応援していた細川さんの初主演作で
題材も原点回帰だったのでまた見始めたのですが・・・。
正直今日の話は冒頭にもコメントしたとおり、
映画の番宣のだけの1話だと思っていた次第です。
プロデューサーや脚本が変わると登場人物の比重も
その人の好き嫌いでかなり変わりますからね。
そういう意味で今日はいきなり日菜佳ちゃんとおやっさんが
風邪でほとんど出番がなく(大体今の時期の風邪って?)
先週まで頑張っていた轟鬼さんも姿形なく、
あきらちゃんが妙に戦隊ヒロイン化してた印象でした。
ずいぶん出方が変わったなって・・。
そしてあの転校生には頭いたかったんですよね。
登場した意味がわかんなくて・・・
今後、ヒビキさんになんら関わるのでしょうか?
今更、ヒビキさんがチャラオ君に合わせる形は嫌だな。
ヒビキさんには明日夢君の成長を見つめ時には導いて・・・
みたいな部分が共感をもてたんで・・・。
今後、ちょっとでも555とか剣みたいな雰囲気になるなら
私も見ないかもしれません。
あとは細川茂樹目的の鑑賞になるかもしれませんね。

初めまして。TBさせていただきました。
まぁ、井上氏はちょこちょこっと書く感じではないかと思いますが、Pまで変わるというのは驚きました。
でも今シリーズは細川さんが主役でもありますから、今までの流れから逸脱する話なら「待った」をかけてくれるんじゃないかと期待しております。
他でもPの交代劇について書いたのですが、後番組の準備では?というポジティブな返しを受けたのでなるべくネガティブに考えないようにしようと思いますが・・・。

 一回や二回なら私も耐えられたかも知れません。これが来年の春まで続くのです。今思えば劇中の台詞で色々思い当たるようなメッセージもありますし。そもそもこのコンビがイヤでイヤで溜まらなくて、今年を迎えて待っていて良かったと思った口なのでこの仕打ちは本当に辛いのですよ。

 先週改めて響鬼がこの先挫けるなよと言ったのはこのことかと深く勘ぐってしまう次第です。

 さて、この二話が終わると、主題歌を歌っている布施明が鬼をリタイアした人として出る予定です。彼に主題歌を頼みに行った人がいないところに彼が出るのはとても皮肉に思います。

こんにちは
今日の話は映画の番宣かな,って私は受け止めてましたよ。
(話的にはなんかカチャカチャ落ち着きないなって感じでしたので)

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