「惑星大怪獣ネガドン」インプレッション
2年ほど前のこと、たまたま見つけたサイトで「ネガドン」の予告編を見た。新海誠の「ほしのこえ」ショックの後ではあったけど一人で特撮映画を作っている、しかも今まで見た物とは全然違うクオリティだ。
アマチュアでも確かに面白い物を作っている人はいるし、プロ裸足の技術を持っている人もいる。ただ、作品としてはどうだろうか?ガイナックスの前身の人などはアマチュア時代から注目を浴びていてアニメでも特撮でもそれなりの功績を残しているが、自分一人でやるには道具もテクノロジーも無かったし、やはり前代未聞なのではないだろうか?
監督というかほとんど一人で作った粟津順を応援してみたくなった。
その「惑星大怪獣ネガドン」が12月13日に発売された。遅れること1年余である。
「ネガドン」は25分程度の短編である。懐かしい東宝特撮のような画質だが、決してちゃちい感じがしない。人物描写はまだまだだが、プロの相当な人が作ってもこれは簡単に乗り越えられない問題なんだから仕方ない。これがこだわった部分なのだ。ストーリーは単純で何かを訴えかけるほどではないが、ネガドンの出自などにゴジラなどの出自と通ずる物があり、感心した。この発想をどうしてプロが作った怪獣物に使えなかったかねぇ〜。
巨大ロボMI6(みろく)二号機はデザインとしてはグッと来るわけではないがこなれている。戦闘パターンも良くできていて、新作「ガイキング」スタッフに爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
突っ込みたいのは「ドリルはやめておけ(笑)」と言うのと「ラストはベタだなぁ」と言うことくらいかな。いや、それも愛があればこそか。全編から制作者の意志が感じられて非常に好感を持った。作りたい物を作る。作家性はそこからしか生まれない。こんな物で良いと言ったらその時に終わる。
2年前に知り合いにこの話をしたときには余り喰い付きがなかったのだが、最近は尋ねられることが多くなった。せっかくのブログ、口コミで広げられる一助にしたい。
ネガドンのネット上の予告編を見て共感したら応援してあげて欲しい。
「惑星大怪獣ネガドン」公式サイト
URL= http://www.h2.dion.ne.jp/~magara/project.html
「惑星大怪獣ネガドン」〜映画づくりの新ビジネスモデル(1)
nikkei.jp「ビジネススタイル ひと」
URL= http://nikkeibp.jp/style/biz/person/interview/051212_negadon1/
さぁこれで作品として面白い物が出来れば・・・。
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