魔弾戦記リュウケンドー1stインプレッション
深夜の「牙狼-GARO-」をのぞいて、子供向けの枠での(だからといってGAROが大人の鑑賞に堪えるような物かというとそういうことではない。)特撮ヒーロー物が5作が同時に放映され、ファミリー向の割りには遅い時間にある「西遊記」も含めるといわゆる黄金期よりも充実しているのかも知れない。
しかしながら商業的に失敗すれば、実質寡占で、アニメよりも制作費がかさむ特撮では次はあるまい。
広井王子原作という微妙な線、タカラがいまさら男玩にどれほどつぎ込めるのか非常に未知数な所も相まって、キャスト、スタッフも微妙な線という(笑)「魔弾戦記リュウケンドー」が始まった。キー局の方が1話遅れるという体制も不思議だが、ウルトラマンマックスといい、名古屋が元気だ。
早速感想だが、思ったより頑張ってた。と言うのが全体的な印象だ。準備にどれだけ避けたのかは分からないが、CG加工が山のようにあって、かなり時間が掛かってるのではないかと思わせた。のっけから遠景は合成だし、大量の使い魔も戦隊よりも粒子が粗くないし、商店街にあふれる様は良くできている。
ただ、あけぼの町が隔離された空間であることの位置付けが弱い。今までも化け物が出ているわけだが、ワイドショーレベルで済まされてきたらしいことをしっかり説明するのは良いのだが、SHOTと警察の関係が分からないと言えないものの、あんな秘密武装を保っている秘密組織がどういう位置付けで存在しうるのかが不安だ。
今回警察が、法律でしか動けない組織だと言うことをしっかり説明的台詞で言っているので(笑)超法規的物なのかそれ以外の物なのか・・・
冒頭でも言ったが、CGモンスター、CG背景など金掛かり過ぎ。最後まで保つような気がしないからどういう風に節約するかが重要だ。東映には打診したことがあるんだろうか?SEGAがビックリしてフィルムからビデオ作品になった「シャンゼリオン」があるが、どれほどの予算であろうか?
それと第一回にしては関係者が多すぎる。出ていない守護霊やSHOT司令官はギャラの関係もあるんだろうけど、それ以外の関係者らしき人が多すぎる。おかげで主人公以外の人間が分かりづらい。あのコロッケ屋(肉屋か?)とか、大工らしき男とか本編に関係があるんだろうか?関係ないなら余りむやみに出すもんじゃないと思うんだが。
あけぼの町を外界から隔離しないと、この話の都合の良いところが出せないから、そこをもっとしっかりやって時たま外界から異邦人が訪れるとか、考えて欲しい。要はいつものヤツだと日本だけなぜか襲われるという理由付けを余りさわっていないんだけど、あけぼの町にフォーカスを当ててしまったので理由付けしないと違和感があるのだ。世界を設定する作業にこの作品のキモがあると言っても良いかも。
商店街での戦闘は結構面白かった。こう言うのは戦隊やライダーでは余り見かけないけどCG有り気でもあるのでお金がかかるからなぁ(笑)変身ポーズをイキナリ出来る理由付けもそれとなく触れてあって、(人の意識を乗っ取るとは恐ろしいゲキリュウケンだが)その辺は上手く逃げてるようだが・・・ただ、ヒーロースーツ、上半身パーツがでかくて重そうなのが心配だ(^^;
とりあえず数回は見るだろうダメだったらどうしようか。
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