海の向こうのE3記事を見た。各所色々あると思うが、X360はすでにスタートしているので新たな感慨もないし、PS3は高性能さよりも6万円という微妙な高額商品に驚いた。
そして、Wiiのデモに感激した。そう、感動したと言うよりは感激したの方が合っている。
岩田社長のコンダクターデモも面白いとは思ったがその場にいたわけではないので臨場感が伝わってこない。むしろWiiの特別サイトのWiiの紹介ビデオに感激したのだ。
任天堂 E3 2006の特別サイト
URL= http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2006/index.html
コンダクターのように指揮する映像もこの中に納められているが、飛行機を操縦するのに紙飛行機や模型飛行機を飛ばすオモチャ扱いのような使い方をしてる子供の絵にグッと来た。
「ああ、これだ」
シミュレーターじゃないんだから。ゲームなんだから。こう言うのはアリなんだ。
個別のインターフェースならそれぞれ専用コントローラの方達で今までも剣や銃、太鼓、電車操縦、バットにラケット、足踏みマットなどいろいろ合ったし、それほど新しいことではない。それを標準装備で常にある程度出来るようにする。そこにちょっと夢が広がる感じがした。
ただ、アイトーイの様に先進的で面白いインターフェースでも日本ではふるわなかった例も多いのだから、これで売れるとは思わない。NDSだって1年経ってココまで売れることが証明出来なければ、ペンの有効性なんてほとんどの人が信じていなかっただろう。
でもインターフェースは重要だ。(それが故に大失敗になるかもしれないと言う点にいても)実際に差わっるチャンスが来るまでは分からないし、この使い方だと丈夫にしないと怖いような気もするので、いろいろと気になることは残ってるんだが、気になる物に仕上がったことは間違いない。
岩田社長のインタビュー記事 ITpro
「失ったものを取り戻したい」---任天堂岩田社長が「Wii」に込めた想い
URL= http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060512/237702/
実際には出てくるソフト次第だ。初期は実験的なソフトが並んだりアンパイなソフトが並んだりと言うことだろうそれはそれでいつものことだと言えなくもない。その中から抜けてくる物が有ればDSの「脳トレ」のような意外なヒット作が出てくるかもしれないし、目論見通り新規ゲームユーザーを増やすかもしれない。
個人的にも非常に興味のあるところだ。
いわゆる次世代機中最高性能のPS3。その描画能力、それからインターフェースとしてのコントローラのちょっとした先進性、軽いソフトのネットワーク販売なども私は評価するが、現時点ではハードの高さがそれら全てを覆しかねないと言う印象を持たざるを得ない。かなり頑張った数字であろう事はスペックから予想されるが、それでもついて行けるソフトハウスがどれだけあるのか。現時点でもPS2ソフトの大半はCD供給で余程の対策でないとDVD供給の物は見かけないのに・・・全体最適から考えるとやはり疑問は残る。PS3が出たら、PS2の何倍も保ってもらわねばユーザーも売る側もしんどいのではないだろうか?
久多良木社長のインタビュー
【特別インタビュー】「PS3は買ったその日から進化する」と久多良木氏 (ITPro)
URL= http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060510/237221/
やっとすべてを発表できた――SCE久夛良木健氏プレスイベント直後インタビュー(+D Games)
URL= http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0605/09/news046.html
久多良木さんの主張は納得出来ることもあれば苦しいわけに聞こえるところもある。PSとしてはそうかもしれないし過去もそうだったかもしれないが、たとえば今回Wiiのデモビデオを任天堂がすぐさまネット配信したが、こんな事、普通はソニーの方が得意なのに、ソニーのポータルやPSのサイトでアクセス出来ない、出来てもどこにあるのか分からない状態だ(2006.05.10 05:00現在)なんだかそういう広報戦略が上手くシンクロしてない感じがするのだ。
価格と発売日を先行発表したのは一応戦略だろう(発表されたから任天堂の方が同内容について明言を避けた可能性は高い。)が、客の方を向いていない感じが非常にしてしまうのだ。
PSが立ち上がる時期。多くはネガティブ情報ばかりだった気がする。私がSEGAのゲームが好きだった所為もあったのだろうけど、PSの開発のしやすさ等が功を奏していろいろなソフトハウスが参戦してくれたことが盤石な王国を作る基盤だったはずだ。囲い込み戦略でそれらに逃げられた任天堂や開発のし難さやソフトの偏り、先取りしすぎで消えていったサターンやドリキャス(ハードが無くなってもまだソフトが出続けるという奇異な現象はあるけど)それにPSが圧倒的な差を付けたのはハードの性能の高さだけじゃなかったはずなんだが。
PSのシステム開発者へのインタビュー記事
プレイステーション 3に搭載される未発表の機能も判明!――システム開発担当者に仕様の詳細を聞く
URL= http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0605/11/news058.html
PSのコントローラの完成度は高いと私も思うインターフェースに関しては、こちらは改めて体感するようなことをしなくても安心して使えるだろう。傾きへの反応は気になるが、何かをよけるときについコントローラを振ってしまう人は私の知り合いにも多く見かけるので、従来のソフトの使い方にそれが加わるだけで感覚が変わって楽しいだろう。
2種類モデルは拡張で同等品になるわけではないと言うことも重要。自分の今後の予定で選択肢が決められるのでやはり慎重に見極めないと怖い。見極めに失敗するとまたすぐに6万以上の金がかかってしまう。
Wiiもそういう意味では価格次第の部分はある。ソフトのラインナップなど詳細が発表されていないバーチャルコンソールのこともあるし、安心は出来ない。それにソフトの価格帯が・・・
PS3は映像が綺麗な方が良いゲームには本当にうらやましいスペックだろう。フライトシミュレータのような物、レースゲーム・・・それから個人的には「ICO」や「ワンダと巨像」のような雰囲気が必要な物は良いと思う。「大神」だったら、ちょっとバギーな後半の画像描画がなめらかになったらなと思う程度だなぁ。リアルな「大神」には余り感動が無さそうだから。
とにかく年末には最初のバトルの状況が判明しているはずだ。どうなることやら。
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