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「W42CA G'zOne」が売れていないらしい。「G’zOneが売れていない」言うのは私にとっても由々しきことだが、幾つか思い当たる要因があるのも事実だ。
ざっと考えてみた。
これがITmediaの記事<http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0607/21/news109.html>の推測通り、機種変間隔だけの問題なら徐々に改善していくと思うが、他の要因だと劇的な改善は望めないのでは?売れないとまた再びこのシリーズが消える可能性もあり、ケータイ=G'zOneのような私には非常に困るのだが・・・
ただ、積極的に指示しない物を買い支えるような行為は嫌いなのでしたくないのだが。
比喩なのかな?比喩なんだろうな。立場上そう取られても仕方がないのにわざわざ書くんだから。
さて、落とし主は誰なのか。
昨日だったと思うが、「めざましテレビ」で新作実写版「ゲゲゲの鬼太郎」の撮影風景を流していた。
これを見て結構ホッとした。
ウエンツの鬼太郎は意外にまともな感じで、五分長のパンツもそんなにおかしくない感じだった。最初の報道の時に出た写真の変なキラキラエフェクトが本編でも掛かるか次第かなという感じ。大泉洋のネズミ男もチャンと生えたひげにしてあった。見た目まんま大泉洋なのだがまぁそれはそれでも良いかも。頭巾なんかも雰囲気は出てたし。
あとキャスト映像が出たのは猫娘の田中麗奈(恥ずかしがっていたが、髪型は何だがかなりキュートな感じ)、砂かけばばぁの室井滋(本物より怖い扮装)、こなきじじいの間寛平(黒い前掛けが今までの印象と違うが、この人に自分のキャラ演技でない演技が出来るのかどうかはちょっと不安)といったところ。
化けゾウリと唐カサは繰演みたいだったが、いくつかの妖怪は着ぐるみでやってるようだった。撮影の舞台は例のスタッフらしき人のブログに貼ってあった写真の場所のようだったけど・・・。
合成用ホリゾントを外に組み直していたので、アオリの撮影、外で何かやったのかな?
これでまぁホッとしたんだが、まだ、そのレベル。初っぱなに私にガツンとやってくれれば後は「日本沈没」'06みたいにダマされてあげられるんだが・・・公開は来年4月とのことで予定通りGWを目指しているのだろう。
今年は妖怪が足りない。
ファーストシーン、駿河湾を襲った地震の後、小野寺がさまよう少女、美咲を助けようとするも爆炎に飲まれんとする。そこをハイパーレスキューの玲子がヘリで吊されながら助ける・・・スーパーヒーローならあり得るが、本当のレスキューでそんな危険なアタックをするわけがない・・・でも、そこからグッと来て、ラストまで一気だった。
「日本沈没」'06は原作とも有名な映画やテレビシリーズとも全く違う、新しい「日本沈没」だ。私はこれで良かったと思った。今の時代に社会背景が違う30年以上前に作られた話をそのまま当てはめて作っても、当時のインパクトには勝てないだろう。そこを上手くマッチさせて、今だから成し得る映像をしっかりと残せていると思う。
個人的には劇中のちょっとした"遊び"も微笑ましかったり(分かる人には分かるけどと言う程度、知っていれば嬉しいが知らなければ普通のシーンとして進んでいくそういうちょうど良さも良い)、特撮を観る楽しさも良かったりするが、主人公二人の織りなすドラマももちろん良かった。
柴咲コウは前から創れる女優だと思っていたが、草なぎ剛が結構良かった。いや、SMAPのメンバーに求められているのは、自分たちの普段のキャラにあった役をこなすと言うことだと思っていたので、たまたまなのかも知れないが、彼の映画後半での変心は、じわっとうまく行ったんじゃないかと思う。同じ理由で、不安のあったミッチーとか(笑)チャンと出来るのねぇってな感じで、そういう驚きもあった。
あと美咲役の福田麻由子は、「白夜行」の主人公の子供時代に続いて、今回も難しい役をチャンとこなしていて、感心する。
絵作りはよくこれだけの短期間でここまで作り上げた。「ローレライ」の後これに掛かりっきりだったと思うが、特撮に明るい船頭が3人居て上手くまとめたのだと思う。画面作りは本当に良くできているし、「日本沈没」として重要なのは安っぽくないところだろう。
事あるごとに「日本沈没」に対しての思いを語っていた樋口真嗣が到達した一つの極みだといえる。だから逆に樋口真嗣(の絵作り)が嫌いならこの作品が嫌いになってしまうかもしれない。それほど全編、樋口真嗣っぽい絵作りになっている。
失敗もあるし、決して手放しで彼を褒めたりはしないが、この作品では成功している。
またストーリー上、色々アラはある。冒頭からしてそうだったのだが、九州上空の一件とか、ホント多いんだけど、キちゃったものはしょうがない。そして、同じようにキた人は、最後に誰かの顔を思い浮かべているはずだ。
大事な誰かの顔を。
それを再認識させてくれるだけで、この映画は観る価値があったのだと思った。
P.S. それからもう一つ、観ながらそれ以外にふっと思った一つの"国"がある。ツバル("wikipedia"の「ツバル」にLink)のことだ。あえてここでは書かないがもし気に掛かったら調べて欲しい。
ブログやそのほかで感想やコメントを書く以上、視聴するときには少なからず構えてみるようになっている。しかしこれはかなり感想が書きづらい作品だ。
この映画を観る前の懸念はいくつかあった。例えば、声優を声優経験の少ない人がやることだったり、陰影を付けない平板な着色の絵で劇場版に耐えられるのかとかそういうものだったりするわけだけれども。
見終わって最初、感じたのは、自分はまだ既成のアニメの枠にとらわれてたんだろうということだ。
声優は決して上手くはなかったが、この一回のことだけ言えば、この人で良かったと思ったし、見始めは気になっていた動画部分の表現も、最後には全く気にならないどころか効果的にすら思うように成った。
話はSFとしてどうなんだろうと思うところもあるし、うなるような面白さがあるわけでもない。技術的なところを突き詰めて、キモになる部分をネタバレせずに語るには、再確認が出来ない現状ではしんどいので感想を書きにくいというのもある。
口はぼったい言い方になるのだけれども、ただ一つだけ言えるのは、特定のアニメ作品ではなく、全体として日本のアニメのファンだと自覚している人なら、観て損はないと言うことだ。
いやむしろ、観て欲しいのか。
なによりこの手の首筋がかゆくなるような話に感動したのは、今回が初めてだったから。そしてそれを細田守の絵作りが支えているのは間違いないから。
観て欲しいだと思う。
一応、ココログのメインテナンスが終わったようなので、一安心。あくまで一安心なところが・・・(^^;
さて、この夏は観に行きたい映画が多いのだが、なかなか時間を捻出するのも大変。
明日から順次(笑)公開の「時をかける少女」は細田守が東映を出て初の劇場用作品だが、私は「時をかける少女」にはあまり思い入れがないので、とにかく押さえるつもりで身に行く予定だったのだが、上映館が少ない。まだ系列しか買って貰えて無いという感じなんだろうなぁ。
逆に言うと細田守って世間的にはまだそのくらいの人だと言うこと。宮崎吾朗は本当に恵まれているなとか思ってしまう。(悪口はダメだってば)
時をかける少女 オフィシャルサイト
URL= http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
時をかける少女 上映館情報
URL= http://www.herald.co.jp/official/tokikake/jouei.shtml
それから背景やレイアウトへのこだわりという点でテイストが似ているんだけど、新海誠の新作が話題になっている模様。
秒速5センチメートル
URL= http://5cm.yahoo.co.jp/
予告編はウチのマシンではちゃんと再生できなかった(笑)雰囲気は最高なのだが、話は「ほしのこえ」のように大きな破綻がなければ良いのかなといった構え方の方が良いのかな?ちゃんと話が作れても醸し出すこの雰囲気が崩れたら意味がないものなぁ。
残念ながら2作目はまだ視聴していないので「ほしのこえ」のイメージだけしかないのだ。しかし、非常に引かれます。タイミングがあったら劇場で見てみたい作品。
しかし、明日から「ポケモン」と「日本沈没」も始まるし、性みたいなもの「スーパーマン」や「X-MEN3」も観たいんだが・・・
先日のインプレッション記事に「カーズ」の背景にグッと来たという話を書いたが、その「カーズ」のマットペインターをポール・トポロスの来日に関する記事が有ったので紹介しておこう。
ピクサーの最新映画“カーズ”を支える古典的手法“マットペイント”とは?(ascii24)
URL= http://ascii24.com/news/i/keyp/article/2006/07/10/663337-000.html
記事の中で出てくる「ラタトゥイユ」は現在、「カーズ」を見るともれなく宣伝が見られる。これも結構良い感じだ。美食のドブネズミが主人公なんだが、実際に見てみるまではどんな話かも想像が付かない。
DVDでも触れていない「Mr.インクレディブル」の秘密(CNET Japan)
URL= http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20164827,00.htm
彼がかかわっているのは「Mr.インクレディブル」からということらしい。確かに良いシーンはあるのだが、「カーズ」の用にグッと来たシーンはああ、有るなあのシーンだ、過去の自分の記事やファンレターの数々を見直すシーンだ。
背景の色が鮮やかなシーンから少しトーンが変わったクサクサした世を忍ぶ姿での生活、そして栄光と自信を取り戻していくそういうキッカケになるあのシーン、アレもマットペイントなんだ。ああいう物は手を抜いてはいけない。しっかり描けてないと。
もっとも「Mr.インクレディブル」は単純化されたフォルムを見せるような背景も多く、それが全体のデザインの統一感を出しているので、始終背景を見ているような印象はなかった。
しかし、「カーズ」は背景のマットペイントがなければ、主人公の心変わりが分からないだろう。
単なる3DCGを動かした物を、さも凄そうに宣伝し、話す時期は終わった。と前にも書いた。分かるように描くのも分からぬように描くのもそれは手法の中でやればよいことだし、裁量だと思うが、リアルかどうかなんてのはとうの昔に終わった話だ。もう、その次の段階を求める見るモノが時期になったのだ。
「Mr.インクレディブル」も「カーズ」も単純にアニメとして面白い。技術的な問題を気にするようなシーンはほとんど無い。ストーリーはどちらかというとありきたりだが演出がそれを補ってあまりあるものを提供できている。そこが素晴らしいのに、良く分からないでいる追従者たちがいるようだ。技術は必ずしも面白さを提供する物ではないのに。
中途半端な物で評価されて、視聴者のスキルを下げて自分たちのスキルが上がったように勘違いしてるものは、いずれ同じ理由で新興勢力に取って代わられるんじゃないかなと思うのだが。
先日やんごとなき人たちのエリア(赤坂御用地)にパラシュート降下したオリエンタルラジオが、外務省の海外安全キャンペーンに使われています。しかもかなり大々的に(^^;
海外安全情報のページは情報取るには良いんだけど笑っちゃったなぁ。
この時期、海外旅行も増えるし、その辺見越して準備してたんだろうけど。
誰か止めなかったのか?
スーパー戦隊で太って食いしん坊のイエロー(そう言う初代キレンジャーも今見れば太ってると言うほどでもない)ってのはオマージュとして出した作品以外にいなかったと思うのだが、戦隊+黄色(イエロー)+食いしん坊+太ってる+カレーのキーワードはもうセットで記憶に刻まれてしまっている。
「巨人の星」のちゃぶ台返しのようなものか。
そのキレンジャーのカレーがついに市販される。
とは言っても番組の時のスナックゴンのマスターが作ったレシピの再現ではないと思うけど。
数量限定発売 スーパー戦隊シリーズ30作記念 「キレンジャーカレー ポーク中辛」
URL= http://www.nagatanien.co.jp/company/news/pdf/news20060705141530.pdf
発売するのは永谷園。一回くらい買いそうだな(^"^;
「DEATH NOTE」の最終12巻を読んだ。昨日午前中に手にしてから3度ほど読み返しただろうか?少年漫画の単行本だと普通15分程度で読了してしまうのだが、見返すことが多いこのマンガは30~35分ほど掛かる。
連載終了から時間も経っているし、人気マンガなのでおそらく感想もたくさん出ているだろうし、乗り遅れた私なんかよりも多くの話が他で拾えると思うのだが、自分の読了の印を作っておくために書こう。
さて、美しく、そして読者の何割かの代弁でもあるラストシーンは別にして、勝敗の結末は「マンガ」の外の情報を持っている人には、想像できる範囲だっただろう。特にLと月が対峙してからの流れは、ほぼ、ここへの帰結を示唆していたと言える。ジャンプのマンガである以上、Lと出会ってしまって変質し始めた月が愚かになっていく流れを示してしまった以上、月は最後にデスノートで死ぬんだろうなと思っていた。
いわゆる将棋マンガの流れをくむ、ゲーム対戦マンガ、最近であれば「遊戯王」のヴァーチャルな空間での思考戦の展開で表現されていたそれを、巧みな設定により通常空間に持ち込むことに成功し、普通の話であれば説明的と敬遠される、セリフづくめの思考プロセス表現を上手く使えているところが、私はお気に入りだった。
そして、ジャンプの人気を支えるの友情・努力・勝利をベースに使いながらも、それを(踏みにじって)打ち消すように提示していくことで、今までのジャンプマンガがやっていた命の尊さを唱いながらも安易に蘇ったりを多用してきたようなダブルスタンダード的な規範に対してに対して、「DEATH NOTE」は皮肉るところから入っていったような気がする。
見せかけの友情・ゆがんだ努力・自分以外の数多の犠牲の上の勝利
しかし、だからこそ死に抗う月の姿を通して、「人の命の大切さ」が最後に染みいるように分かるのだと思う。
私には読了しても震えるような激しい感動はなかった。しかし、作者の鮮やかな手並みに感慨を以て、臨むことが出来た。こんなマンガは、久しぶりだ。少年漫画に限ればもう本当にいつまで遡る事やら。
「DEATH NOTE」は、作劇上でも上記のような危ない綱渡り・・・かなりトリッキーな展開をしているが、(幾つかは失敗したかも知れないが)それを納得させるだけの作り込みが出来ていたし、108話で終わって見せたり、最終巻は1巻と対を成す白ベースの表紙カバーだとか、色々と演出上狙っているところが見えてくるのも、なんだか心地良いのだ。そう言った意味でも見所の多い作品だったと思う。
作品にテーマを求めるのはあまり好きではない。まずは読み進められるほど面白いかどうか。その次に来るべきだと思う。
ただ、あえて「DEATH NOTE」から感じたものは何かと言えば、何かに選ばれたりというような特別なことは人の身の上に何もないと言うことだろう。だからこそ一度きりの人生は尊い。
私はそう思った。
ところで長らく「少年ジャンプ」本誌を見なかった私がこの作品を知ったキッカケは「腐女子の行く道萌える道」と言うブログの記事だった。作者は未だに戻ってはいないけど、たぐいまれなるブログの編集センスで驚いたものだ。感謝したい。
P.S.
映画版の「DEATH NOTE」は"普通に"面白い。"只の映画"だ。一番面白いはずの思考戦を支える二人がバカにしか見えないという最大の欠点をのぞけば、"普通に"面白い。
ただこの作品は"普通でない"ところがキモなのだけれども。
本当は最後のディズニー提携作品になる予定だった「カーズ」。大どんでん返しで、ディズニーは誕生するはずだった最強のライバルを取り込めたわけだが、本当に良かったのかどうかはこれから分かるだろう。
私はどちらかと言えば日本のアニメーション至上主義者みたいなところがある。「リトルマーメード」以降のディズニー作品が退屈なのとはうってかわって、色々な趣向がマッチしてるのかPIXER作品はわりと好きなのだ。しかし、今まで「Mr.インクレディブル」しか劇場で見たことがなかったのだ。それも最初に見に行くことにしたのは、ヴァイオレットの髪のCGの表現に引かれてのことだったのだ。今回は予告にシンパシーみたいな物を感じて見ることにした。
PIXERの作品はわりと好きだと言ったが、食物連鎖の壁を打ち破って仲良くするという趣向がある「ファインディング・ニモ」は正直言って、どうしても好きになれない。いや、それに限らず、他のところが作ったベジタリアンの鮫の話とか氷河期の話とかも含めて、その辺に「意味のある葛藤」が用意できていないので、どうしても偽善的に見えてそれがイヤなのだ。ただ、大事なことを伝えるための多少の方便は十分許容しているつもりだ。けれど、人間が人種を越えて仲良くするのとは全く違った枷がある者たちを仲良くさせるのはどうも好きになれない。
見た結果から言うと「カーズ」は良かった。十分に薦めることが出来る安心できる作品だった。おそらく中高大学あたりの観劇者には、私と同じポイントでグッと来るようなことはないと思うのだが、子供を持つ親、初老を過ぎた者にはグッと来るポイントが、幾つかあるだろう。興味があるのは子供たちの反応だ。子供たちはこれを見てどんな風に感じるのだろうか。単純に「ライトニング・マックイーン格好いい」でも良いじゃないかと見ていて思った。
いや、擬人化された車が本当に格好良いのだ。
その中でも私はラジエタースプリングスの自然描写に何故かグッと来てしまった。風景描写でグッと来たのって本当に久しぶりで、しかもCGなのに・・・。
勝つことも大事だけど、それだけじゃない。
老いるのは仕方がないけど、それだけじゃない。
そして仲間って言うのは・・・。
「カーズ」は「Mr.インクレディブル」のように最初から最後までコンプリートな仕上がりとは言えないけど、「グッと来る」という点ではそれ以上だったかも知れない。
今年やっと薦められる映画を見た。
P.S.
同じ日に「デスノート」を見た。思っていたほど悪くはないのだが、一番面白い部分をそぎ落とした、あの映画が観客をあそこまで動員できるかと思うと複雑な気持ちだ。後編がどうなるかで結果が分かるかなぁ。遊びもつまんないしね。感想は気が向いたら書くけど、濃いファンがもっと酷評してそうなのでそっちに任せよう。
明日、12巻が出てそれで終わるのか。
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早野 龍五・糸井 重里/著: 知ろうとすること。 (新潮文庫)
淡々と行われた早野さんの行動を糸井重里との会談で表していく。その過程が胸を打つ。強い意志で本当に素晴らしい仕事をされた。その過程を知るのに最適な書だ。残念ながら何かの秘密が解き明かされるわけでは無いのでそういう方はもう少し別な本を探された方が良い。 (★★★★★)
山岸 きくみ/著: 誰にもあげない (幻冬舎文庫)
三池崇史監督作「喰女~クイメ~」の脚本家によるノベライズ。映画よりもミステリー小説的な書き方になっていて、楽しむ視点が変化している。情報補完をかねて映画を見てからの方が楽しめるのでは? (★★★)
原田 実/著: 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)
と学会の歴史担当?原田実の「江戸しぐさ」検証本。偽科学ではないが、教育の場にまで忍び込び、恣意的で危険な思想なりかねないオカルティックな偽史の発生と発展をひもといて、まさしく正体を突き止めようとしている。問題はこのことが現在進行形で時の政府と結びついてしまったこと。情報を共有し目を光らせなくてはいけない。 (★★★★★)
松田 卓也/著: 間違いだらけの物理学 (学研科学選書)
疑似科学批判者として著名な松田氏の最新作。ただし、今回は物理側も間違うことがあるという例を自分の体験を踏まえて紹介していて、しかもその中身が今も間違ったまま流布されている物があるところが味噌。
批判眼と科学者としての矜持が垣間見え面白い。
個人的には揚力の話が一番面白かった。 (★★★★★)
ヤマザキマリ: プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム)
こういう話は好きで、語られる蘊蓄が今の視点では浅はかに見えても、その当時どうだったのかはまた別の話。こういう貪欲な知への欲求があったればこそ、現在に至るわけで、そしてそれはこれからも変わらず進み行く物だと思う。 (★★★★)
ハシモト: ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (コミックジーン)
「となりの関くん」見たいな、他人観察型の視点の漫画。この手の話だと長く続けられないよなぁと思いながら読んでるとネットで見たようなネタが。どっちかがオリジナルんだろうけど、1巻は珍しく紙の方で買った。 (★★★)
桜井画門: 亜人(4)
(★★★★)
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