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2006.10.02

「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」インプレッション

 意外っていったらいいのかな。結構面白い。もっとダメダメだと思って所為なんだが。

 監督が深作健太なのでこんなもんだろうと思っていたレベルはクリアしている。

 いじめられっ子の心理変化が変だし、結局、銀行強盗が何だったのかも分からないし、ネットの流行言葉を使ってれば新しい感じがすると勘違い、上げればもっと襤褸がある酷いシナリオも昔の「スケバン刑事」から比べたら可愛いもんじゃないと思う。

 昔の映画版「スケバン刑事」のくだらなさは忘れようとしても思い出せないほどの物だ。ヘリコプターで最後を迎えた京本正樹以外のビジュアルが何も思い浮かばない。セリフのかけらも何にも浮かばない。よく考えたら東映のアクション物ってそんなのばっかりだったなとか思い返しつつ、スクリーンを眺めていた。

 隣のオヤジがどこからか忍ばせた酒を飲みながら

 「まんがじゃん!」へっへっへっ

と言っていたが。そうそう「まんが」なんだよ。「漫画」でも「マンガ」でもなく、原作のような濃い葛藤があるわけでもなく、ただの「まんが」だ。

 松浦亜弥は良く動けていた。台詞や演技の下手さは喜怒哀楽をきっぱりと分けたキャラ設定で隠して上手くやってる。石川梨華は実質アクションはしてないだろうなぁ。二人ともほとんどスタントだと思うが、決めるとこは決めてたし、松浦亜弥はポンポンと腿上げて走る姿が小気味良い。

 基本的にアイドル映画なんだし、ある程度興行収入を得たら次も作れるように作ってあるしとは思う。

 ただ、見るべきだなんて口が裂けても言えないのだが。

 ラストのアクションシーン取り巻きの特性をもう少し魅せて盛り上げた方が良かったように思う。唐渡亮(仮面ライダーアギトのG4やミラーマンリフレックス)が勿体なくって(笑)あと、これも野暮だと思うがマシンガンを跳ね返すあの革つなぎが日本刀で切れるのは何だかなぁと思いながら、見ていた。もう少しこの辺のアクションを盛り上げてしぶとさを出して欲しかったなぁ。

 ただ、観客の動員に関しては弱そうな感じ。おまけ付きの前売り券も相当残ってるみたいだし、その辺は見込み違いというかハロプロにそれだけの吸引力はもう無いというのを感じた。

 1,000円ならお得。通常料金なら?・・・

 もうすこし「まんが」に磨きを掛けて欲しい物だ。

※少なくとも「ライオン丸G」よりはずっと面白いよ。

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