祝復刊!「ネオマスク」
夏目房之介の著書を読んだからではないが、先日、永井豪の作品が加筆するたびに面白くなくなっていくという話を仲間でしていた。いや、これはまぁ仲間内では挨拶みたいなものだし、古参のマンガファンなら或る程度の共通認識ではないかと思う。そこで「デビルマン」がやり玉に挙がるのも「許されて~っ」と言う感じだろうか。
で、その加筆の凶兆でもあった「新デビルマン」の最初の短編が世に出た時、読前は脚本が辻さんだったので少し期待したが、あまりな展開に、頭を抱えてしまったことも懐かしい。(デビルマンは最初のKCコミックス以外の修正加筆は不要だよなぁ。)
辻さんというのは、改めて言うことではないと思うが、テレビアニメの黎明期から、いわゆる最初のアニメブームの時期までを支えてきた脚本家、辻真先のことだ。私はほとんどアニメでしか接点がないのだが、小説でも頑張っていた。筆が速いことで有名で、ホントかウソかは知らないが、脚本を、待っている目の前で書き上げたとか、新幹線の大阪・東京間(その時期は今ほどではなく4時間は掛かったろうが)で一本書き上げたとか逸話が残っている人だ。
その辻さんで思い出した事が二つ。
そう言えば、辻さんは石川賢にも原作を書き下ろしていた。私も「聖魔伝」は良く読んでいた。良く読んでいたがイマイチだったなぁとか。ただ、石川賢にしては珍しく女性が魅力的だったなぁとか。好き嫌いは別にして印象深い作品だった。
あと、「ネオマスク」のことだ。
永井豪、石川賢と来ているがダイナミック系とは何にも関係ない。
「ネオマスク」はメジャーではないものの、小畑しゅんじ作画の変身ヒーロー物で何故か第一巻だけ私の手元に単行本がある。それでその一巻だけ何度も読んでるものだから、結末が知りたくてしょうがないとずっと思っていたのだ。思っていたら、実は先月復刻されて販売されているという。いつ手元にはいるか分からないが購入することにした。
手元にある話では、序盤の設定や展開はなかなか面白くて良い感じの辻真先になっているのだが、後半は不安もある。必殺技が一回きりしか使えないで、使ってしまうとポケモンで言う「ひんし」に成っちゃうなんてのは当時っぽいよなぁ。
小畑しゅんじと言えば小池一雄の「マスクマン0」の方が有名なんだけど、自分の中ではゴッチャに成ってるので、この際少し投資して、チャンと分離しておこうという魂胆だ。
読了後の感想はまたいずれ。
復刊ドットコムの該当ページ
URL= http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=66581397
辻真先の公式サイト
URL= http://homepage2.nifty.com/M-TSUJI/
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