「ポケモン」世界の食事
「ポケモン」と言えば誰でも知っているゲーム&アニメだ。そのアニメの話。
積極的に見たりはしていないし、「ダイヤモンド&パール」になってからは、まだ一度も見ていないのだが、気になる劇場版には足を運んでいるし、安心して見ていられるアニメだと思う。
このアニメの特徴は主人公が成長しないことだ。
短期のアニメや特撮では主人公が劇的に成長したり能力が上がっていって、「これ以上はもう・・・」という感じの所で終わるのだが、最初から長期放映を意識していたのかサトシの成長速度はゆるゆるとしている。
「ドラえもん」はテレビでは全く成長しないのび太が劇場版では劇的に成長して、またその次にはリセットされているのに辟易してしまって、単純に飽きたのもあるが、その所為で全く見なくなってしまった。この辺りが「ポケモン」と「ドラえもん」の顕著な違いで、私が「ポケモン」を気に入っているところだ。
「ポケモン」では、むしろ周りの人間に劇的成長の役割を担わせて、主人公サトシにはなかなかそのチャンスが巡り来ない。その顕著な例がアドバンス編に移る前の無印「ポケモン」のラスト辺り、リーグ戦に出場したサトシは決勝や準決勝ではなく予選で敗退する。その上、そのサトシに勝った相手も決勝には行けなかった。
常にフォーカスが当たっているので気が付かないが、サトシの上にはまだいくつもの関門が残っていることを予感させるのだ。
ちょっとした衝撃だった。
でも今日の本題はそれでは無い。
最近考えている、「あの世界」の生物の範疇なのだ。
ファンも多いし、その手の同人誌には目を通してないので、おそらく議論し尽くされてるような気もするのだが、とりあえずメモ的に残しておこう。
あの世界では人間とポケモンと植物(微視的なものは分からないが)しか居ないように見受けられる。植物は山々を覆っているし、ゲームの当初からきのみ(「このみ」じゃないんだよな)をつける木がある。「金銀」あたりからでは、このきのみも種類が増えて、味や機能があることが要素として付け加えられているが、それ以外でもゲームの段階で実をつけない木があるし、草むらもあるし、花を売ってるし、我々の世界の植物に当たるものが存在することは確認できる。しかし、いわゆる動物は出てこない。魚を釣ってもコイキングだし、描写としても魚影はテッポウオだっりマンタインだったり、空をみてもホーホー(今作ならムックル辺りが飛んでいるんだろうか?)、犬か猫かと思えばそれもまた犬山犬子のニャースである。
設定上そうであるんだから仕方ないのは良いのだが、なんでこんな事が引っかかってるかというと、食事の所為だ。アニメの中では何度となく食事のシーンが出ているし、ゲームの中でもレストランがあるので、何らかの食事を人間が取っているのだが、それが全て「きのみ」や植物だとは思えない。明らかに肉や魚とおぼしき描写があるのだ。
新作では骨と化した水ポケモンを水に放てば元の姿に戻ったという神話めいた話が出てくるのだが、すると動物性蛋白をポケモンからとっていると言うことなのだろうか?そうするとどのポケモンは食べられてどのポケモンは食べられないのだろう?
毒の有るのは除いても、イワークやゴローンは難儀しそうだし、なにより死神界のリンゴの様に不味そうだし、得体の知れないゴースと爆発するビビリダマかはあまり食したくはないだろう。
劇中、ゲーム中でもポケモンの謎はまだ謎の存在のままなのだが、妙に気になっている今日この頃だ。だって、普段は友達のように接しているポケモンを食べられるのかなぁと。集めれば集めるほど食べられなくなるんじゃないかなぁと思ったものだから。
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