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2007.01.31

管轄省が間違うなよ

 不二家の件でISOのことが出ている記事は公開期限が切れた物ばかりでネットではキャッシュでしか確認できないような有様だが、経産大臣および経産政務次官(官僚のトップ)がJABにISOの審査に関して見直せと指示を出しているようだ。

 前の記事に書いたが、今分かる情報だけで判断すると、最初に問題だった埼玉工場はISO14001の認証登録は行っているがISO9001の登録対象ではない。事件が発覚してから認証取り消しがあったわけでもない。

 経産大臣及び政務次官には事実誤認があるか拡大解釈しすぎだ。

 そもそも、登録範囲から外れた場合はISOを他の部門が認証登録していてもそこだけは別物として扱うのが筋。そう言う詐欺まがいの宣伝をしたり、取引先に嘘を付くような会社が東南アジアなどで後を絶たないために、規格や運用の決まりを見直したぐらいなのだから。

 確かに、ここ最近一気に広まってしまったために、審査員レベルが下がっているところは多い。審査の質に問題があるところもあるのも確かなのだが、(登録範囲外を)審査していないなんて筋違いな話しは無しにして欲しい。妥当な審査が出来ていないならそこを見直せと言うのは分かるのだが、そもそも対象でない物を見ろというのは・・・変な話しだ。

 ISO9001では本社の特定部署と神奈川県内の複数の工場が登録対象だが、埼玉工場は違うのだ。

 食品衛生法を破ったなら法令で罰せばいい。それはISO9001の登録制度の所為ではないのだから。

 記事を見返してみると、ISO14001に対応したマネジメントシステムで維持管理なのか目標管理なのか廃棄物の基準を決めて、その基準を超えては成らないから消費期限を越えたものを製品に使ったとしている。超えたら是正計画を立て、実行しなくてはいけないのでそれが面倒だというわけだ。

 コレはやった人間にも問題はあるが仕組みというか是正のものの考え方がおかしい。

 コレの問題点、原因は「需要予測が出来ていない」「材料の購入しすぎ」が問題になるはずで、製造だけの責任ではなかったはずだ。役員の担当を確認していないが、営業のトップや製造のトップに変に力が偏っていたのではと思ってしまう。もしそう言うことで有れば規格が求めている(権限や責任、能力といった)人的部分を含む資源のコミットメントが守られていないわけで、コレはとりもなおさず、会社の経営層が規格に不適合と言えよう。

 審査の時にこの点が不適合に上がっていないか、その辺は興味がある。

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