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2007.02.17

特撮メモ20070217「ウルトラマンAの決着」

 かつてウルトラマンエース最終回。ヤプールに追われてきたサイモン星人が実はヤプールだったと知り、前言を翻してサイモン星人(の姿をしたヤプール)を打ち、逆に子供たちにそしられながらも、証を立てるために変身した北斗星児(ウルトラマンA)はこう言う。

 「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと。それが私の最後の願いだ。」

 そして、ウルトラの星へ帰っていった。

 正直「ウルトラマンA」は初期はいざ知らず、当時の子供たちですら、もうだましきれないくらいに魅力が乏しかったと思う。マーチャンダイジングを重視するあまりの思いこみのマーケティングに心が離れはじめていた時期だったのだけど、この台詞にはぐっときた。

 脚本は市川森一。日本アカデミー賞授賞式の司会から感じる見た目とは違って怖い辛辣でシニカルな話が得意な人、この台詞は別の意味もあったかもしれないと今まで思っていたのですが、素直に受け取って、今回のメビウスは良いのでしょう。

 月で実は強敵であるルナチクス(目玉爆弾もリニューアルで格好良くなってた(笑))を倒し仰ぎ見る地球のメビウスに言葉を贈る。

 「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが、何百回裏切られようと。それが私の変わらぬ願いだ。」

 本当に卑怯な演出ですよ(笑)しかも今の視聴者、もしかしたら随伴視聴者さえ置き去りにしている。でも、まぁ何十年に一回こういうサービスがあっても良いんだと思うことにしています。メビウスの歴代ウルトラマンが出る回は本当にこういう仕掛けが多い。

 かつて特撮同人の人たちがこういう話であったら良かったのにと思っていたような、話の美化活動なのだけど、なぜか許せちゃうんだよなぁ。

 レオの回も大げさな台詞で今回作ったかのように思える「その顔は何だ。お前たちの戦いは、必ず勝たねばならない戦いなんだ」「その涙は何だ。その涙で地球が救えるのか」(こっちはうろ覚えだ。)も強敵ツルク星人戦でかつてダンに自らが言われた台詞だった。

 そのときは名台詞とは思っていなくって、子供心に逆にそんな無茶なと思っていたりするんだけど、今回聞くと妙に沁みちゃったりしておもしろいなぁと思う。

 来週は団次郎登場!因縁の相手ではないけれども。

 数からするとハヤタとメフィラスの邂逅もあり得るんだなぁ。

 フルタイムドローだったけど余裕綽々で帰っていったジャンボ鶴田のようなメフィラス。そのときと同じ声。期待だけでお腹がいっぱいだよ。

 今回はサービス以外の何物でもない。南夕子の出演。本当にわだかまりに決着つけようと良くやってると思う。

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