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2007.04.15

「逆転裁判4」2ndインプレッション

 ひどくガッカリした。「逆転裁判」でココまでガッカリするとは思わなかった。

 ネタがキモのゲームなのでココで折り返し。

 このゲームは単純といえば単純なアドベンチャーゲームだ。やりとりの仕組みは2で完成されている。以降は操作上の不満点の改修やわかりやすさを改善してみたりしてはいる物の、おもしろさの原点はシナリオ、それもこのゲームならではの「してやられた」感にあった。

 今回はその話がプロットや台詞の段階でひどい。

 全体的な構成にはそう不満もない。DS版で出てきた"カガク"捜査や表現上の進歩である3D表現による証拠の検査は悪くない。イライラする「調べる」コマンドもDSのタッチペンになってずっと精神衛生上良くなった。

 問題はサイコロックの代わりに出てきた、「みぬく」だ。

 こいつの使い方は諸刃の刃で、流れが良いとすんなり納得できるのだが、上手く使えてないと、ただの「こじつけ」に過ぎない。特に証拠が無くて自白証言を引き出すだけに使われてしまうと、「いくら何でもそれはないだろう。」とか話の都合上、無理矢理そうなって貰わなければならないと困るから、その突破口に使っているだけに思えるとかもう散々だ。で、実際、最初は良いのだが後半だんだん使い方がつらくなる.。

 後半のキモの部分がほとんど自白によって捜査が進むのはおかしいと思うのだ。

 テストケースと称して出てくる「裁判員制度」も、今後のゲーム要素としてのテストの意味もあるのだろうが、(実際の「裁判員制度」ではない。)仮にこんな仕組みが有ったとしても基本的には証拠の有無が物を言わなくてはいけない。その上で善し悪しを判断するなら別だが、「裁判員制度」が人の印象だけで決めるもののように使われるのはどうもいただけなかった。今回のやり方だったら、いくらでも冤罪が生まれてしまうじゃないか。

 以前の「逆転裁判」では話の中の裁判制度を使って命拾いした者(同じ罪で再審されない)もいるし、その辺が都合良く改変されたのは、どうも作り手、シナリオライターの都合"だけ"の話に見えちゃうのが残念だ。

 また、3が評判だったのか、今回裁判パートでの逆転に次ぐ逆転を演出しすぎ。しかもそれが単純に穴がある指摘ばかりだからとか、知らされていない事実が出てきたりだとかそういうのもあるのだが、無くても良いような探偵パートの使い方にも問題があるような気がする。

 今回の探偵パートは上記の"カガク"捜査やアイテムなどの扱いでさせたい事が多いために、逆に単調になっているし、要らない物も結構多いし、そのためにエピソードが消費されていくのもなんだか違うと感じた。普通に考えて調べなきゃ行けなさそうな事を見過ごさせるんだよなぁ。

 逆転に次ぐ逆転はハラハラして、確かにゲームを推進するのには良いのかも知れないが大味ですぐに飽きる。「ドラゴンボール現象」と同じなんだよなぁ。この辺はシナリオはもっと頭を使うべきだ。しかもそれがバカな理由での逆転だと本当につまらない。そういうところが練り切れてないと思うのだ。

 また、今回、検事が敵ではないために、やたら協力的なのも問題だ。これも上記の演出を行うための要素にしか見えない。

 以前にも、御剣検事など協力するケースはあったがそれは本当に最後の切り札的な物だった。今回は最初から最後まで協力的だし(そのために真実を知りたいだけという性格付けをしているがそれがいかにも話を作れない都合に見える)その辺に単調さを感じた。

 また、最終4話のあのシステムは本当にまずい。

 いかに荒唐無稽とは言っても、時間を超えて証拠探しをしてはいけないと思うのだ。過去の物から未来の物を導き出すのは良い。未来の物からすでに過ぎた過去の証拠を導き出すのはどうだろうか?その時点で、知る事のできない事実で口説き落とすのは、流石にやりすぎだと思った。

 とにかく、おそらく今もっとも面白いアドベンチャーゲームだと思っていたのに飛んだ茶番を見せられたようだ。

 個々の出来は良く、(ちょっとあからさまな引きが多いのは気になるが)次に進ませるテクニックは確かにあるけど、次には期待できない。正直そう思った。ネタ枯れに関してはタクシューは自覚していたはずなのだが残念。

 1,2は間違いなくゲームボーイアドバンスのキラーソフトだった。そしてそのほかに与えた影響も多い。でもそれは過去だ。何でこんな事になったのかは私には分からない。でも、この後も続けていくなら、もっと「話」に注力して欲しい。

 まぁ一個人がただそれほどガッカリしたと言うだけなのかも知れないが、もっと、頭を使う、使わせる話であって欲しかった。

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