縮緬本「水木しげる作品集」再版?
日本橋丸善に行かねばとなぜか思い立ち、足を向けると、3Fギャラリーではなんと縮緬本の展示が。縮緬本に興味を持ったのは、5年ほど前に肝煎りで発売されたアレからだ。それで、もしやと思って歩を進めると、カウンターにそれが置いてあった。
京極夏彦と荒俣宏が解説を書いた、「水木しげる作品集」。以前出版されたときにはあっという間に販売数がはけてしまって(高額だが数百冊なので)市場でお目にかかる事すらないと思っていた。こういう好機に巡り会えて本当に幸せだ。
今回、手にとって見る事が出来たのは豪華仕様の方で、あこがれの品を目の当たりにして本当に嬉しかった。しかも、今回、注文制作としてあったが再び179セット販売との事、4万円弱の価格だが手に取るとついあちらの世界に誘われそうになる。縮緬加工で紙とは思われぬあの手触りになるとは・・・
作品集 1冊(縮緬本仕様)[本文・表紙]楮紙にオフセット印刷 作品18点、7回揉み
解説 2冊(縮緬本仕様) [本文]楮紙にオフセット印刷 8丁、4回揉み
[表紙]楮紙にオフセット印刷 2丁、4回揉み
マット装 2面 [作品]楮紙にオフセット印刷 1丁、7回揉み
[マット装] 台紙・マットとも艶消漆紙巻
裂装化粧箱 1箱 観音開き式箱帙(染・織とも特別仕様木綿裂、内紙:黒楮紙、牛骨によるコハゼ付、貼奥付)
で、税込み39,900円・・・安いのか安くないのか・・・それだけの手間はかかってるのだが。
しかし、腑に落ちないのは前回制作後に縮緬の型どり用の木型は記念にと、関係者に分割して配ったと聞いていること。今回、また一から作ったのだろうか?
制作は前回も制作した株式会社大入
URL= http://www.ooiri-co.com/
良い仕事してるなぁ。危ない危ない。CF-Y5M買う前だったら飛びついてたかも知れない(笑)
でもあんなの見ちゃうとやはり本には物としての側面が大きくある事を思い知らされる。念入りに同人誌も装幀したいものだ。
ちなみに大入りが後で作った「頭山」の縮緬絵本もあったが、こちらは縮緬加工前の物も一緒に置いてあって、縮緬加工する渡航も味わいが出るのかと・・・今週は丸善に近づくと・・・いやホントにまずいよ(笑)
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