「電脳コイル」#1「メガネの子供たち」
「電脳コイル」が始まった。アニメ作画に関して一目置かれ続けた磯監督(初監督のはず)と「六番目の小夜子」などNHKのテレビドラマ脚本でも名が知れた宮村優子の共同原作アニメだ。(クレジット上は磯監督単独原作だが、シナリオ作成上相互に影響しているだろう。小説は原作ではなく企画同時進行のノベライズ)
公式サイトの「三番目の優子通信」の「アスカでない宮村優子でした」には個人的に大ウケ。
電脳コイル公式サイト
URL= http://www.tokuma.co.jp/coil/
NHK電脳コイルサイト
URL= http://www3.nhk.or.jp/anime/coil/
磯監督の個人サイト
URL= http://www.lares.dti.ne.jp/~iso-000/index.html
とにかく第1話の印象はものすごく動かしているってこと。逆に登場する重要人物は見せたが、紹介できたわけでもなく、世界設定もよくわからないままにしてある。2話までセットなんだろうし、全26話に非常に興味がわいてきた第1話だった。
よくわからないままにしてあると書いたが、できなかったわけではなく、それは意図的だ。しかも謎を残すようなちゃちな仕掛けではなく、主人公の体験を通して視聴者がつかみ取るようにしてあるのだと思う。番組中の世界がどうなっているのかはまだよくわからない。が、見ていて感じ取ったのは下記のようなことだ。
人間が住んでいる世界の部分かすべてかが電脳データに置き換えられている表示である。移動に車や電車を使っているので物理的な移動があるのかもしれないが、世界自体が人工物(閉じた世界)である可能性もある。たとえばスペースコロニーやノアの箱船風考え方。(でも多分違う)
メガネを掛けると電脳ペットなどを見ることができるし、さわることができる。描写がなかったが、もしかしたらバグった壁面も裸眼では何も見えないのかも。(構造物や植物がリアルに存在するという考えなのはNHKのサイトの絵で推測できる。)
地方と主人公が超してきた場所とでは少し構造が違う。地方はもしかしらまだリアルなものの方が多いのかも。
おじいさんがあのグラスを渡した意味が有りそう。それはある一定年齢になったら渡すべきものといった儀式的なものか、このシステムの開発とおじいさんが絡んでるとか・・・まぁこの辺は深読みしすぎの気も。
とにかくOPから動きに対するこだわりが感じられ、アニメとして非常に気になる。また、脚本に宮村優子がいることでのジュブナイルとしての完成度も期待してしまう。
話は小学生にしてはみんな大人びてる感じがするんだけど(商売やってるような感じだし)この先どうなるのか楽しみ。キャラが少し古くさい、茄子っぽい輪郭(下ぶくれ)の顔立ちなのが好みの分かれるところだけど、番組のおもしろさで、ひっ張っていかれそう。
今期は支持できるアニメが多いと知り合いに教えてもらっていたのだが、自分はこの「電脳コイル」を一番支持できそう。これからが楽しみだ。
それから、これは本当に重要なんだけど、この良質なアニメが日本全国で見られるってことは良いことだ。NHK教育でやるって言うことはそういうところに意味がある。
昨今アニメは週100本の時期をピークに今でも週50本前後といわれているがそれはすべて首都圏の話であって、地方では深夜やテレビ東京のアニメはほとんど見ることができない。昨年ブレイクした「ハルヒ」だって、ビデオで見たりしなければ、ずっと遅れてみる羽目になっているはずだ。オンタイムでやっている話題作なんてほとんどない。
もちろんケーブルテレビに契約したりすれば別なんだけど、常にそこまでしてってのも限定的だ。よほど濃い人じゃなきゃなかなか居ない。(若年層のオタク比率は下がっていると聞いてるしなぁ)
第1話見逃した人、05月18日(金)19:18~「まだ間に合う!電脳コイル」という番組で、再放送予定だそうだから、見てほしいなぁ。
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