羽健さん、さようなら
ハネケンこと羽田健太郎を知ったのはもちろん「宝島」の音楽でだった。
主題歌もすばらしかったが、劇伴の印象が鮮烈で、あの音楽なしで「宝島」の演出は生きなかったし、人気はなかったと思う。その後本格的にアニメの劇伴作曲を行うことになるのだが、自分が(3作目以降は音楽だけだが)好きだった「宇宙戦艦ヤマト」でもピアニスト兼作曲家の位置づけで、宮川泰が(曲の幅に)行き詰まるところに幅を与えていた。
番組が嫌いだった「超時空要塞マクロス」、「バルディオス」や、ややマイナーなアニメの「ムーの白鯨」の音楽も好きだった。
嫌いな番組でも音楽にあまりイヤな感じを持たなかったのは、ご本人の人柄の所為だったのかもしれない。
もちろん最近は「題名のない音楽会」の司会や「崎陽軒」のCMなどでその姿もおなじみだったと思う。
まだ50代。悔いがあったろうなぁ。
ファンには悔いが残る。
でも、さようならだ。とても残念だけれども。
NIKKEI.NET「ピアニストの羽田健太郎氏が死去」
URL= http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070604NT000Y72104062007.html
多分初めてのアニメ劇判である「宝島」のサントラ。宝島は後年、氷川竜介らが構成し直したバージョンも出ているが現在は手に入らないようだ。
「ムーの白鯨」はマイナー(ゴールデンタイムにやってたのに)だとは思うが個人的には結構好きだった。主題歌は水木一郎。伸びやかな飛翔感が素晴らしい。
羽田健太郎のピアニストとしての良さが光る。すでにヤマトの求心力は壊滅的だったのにもかかわらず、「ゴルバのテーマ」はそのためだけにこのサントラを買った人がいるほど。
「ヤマト」にさっきょくかとして大きく取り上げられている。ディンギル帝国のテーマ関連が羽田作曲。レコード時代にはプレで出たもの(雅楽器の"しょう"などで古代の音楽を表現ナレーションが入る)も含めて5枚のサントラが同時にしかもレコード会社(コロムビアと徳間)をまたいで出ていたため私はコンプリートしていない。
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作曲家、ピアニストの羽田健太郎先生が2日、肝細胞がんでお亡くなりになられたそうです。
伊福部昭、宮川奏、宮内國郎といった方々に続いて…と言うには余りに早過ぎる、実に残念な限りです。... [続きを読む]
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