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2007.09.18

「妖怪の理妖怪の檻」インプレッション

 京極夏彦の妖怪研究本である。メジャー同人誌「怪」の連載記事でもある。連載はまだ続いているのだが、中締めと言うこともあり単行本にまとめて上梓されたとのことだ。

 非常に面白くて、今までバラバラに語られていたことがまとまっているので、資料性こそ低いものの、妖怪研究本の決定版と言って良い。

 まぁ後半は水木本なんだけど(笑)

 京極が提唱する「通俗的妖怪」について、現段階でこれに付け足せる論考など有るのだろうかと思うほどの力の入れようで、間違いなく小説より力入ってると思う。

 どこで言っていたのか忘れてた、「ぬらりひょん」の妖怪の親玉のソースの言及がこの記事の連載であったことを思い出したり、「油すまし」にそんな秘密がと言う秘密の解き明かし方など押さえておくべきネタもあるのだがとにかくまず妖怪好きや妖怪準好き(なんじゃそりゃ)には是非とお薦めしたい一冊。

 とても面白かった。

 細かな比較検証などはしない。そもそも意味がない。この本は妖怪が今にいて良いことを規定するための一般人への説得、プレゼンテーションなのだから、そこの所は読んでもらわないと意味がないのだ。

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