「電脳コイル」#20「カンナとヤサコ」
先週からの続き。そこここに通路が出来てしまって、「迫り来る恐怖の影」に逃げまどう二人の前に颯爽と現れたのはタマコとメガばあだった。どのくらいの物理的距離があるのか分からないが、ちょっと都合が良すぎる早さだ。
さて、先週明示的に振られた謎、黒いメタタグ:コイルタグの授け主はメガばあ自身だった事が明かされる。メガばあはある事件がきっかけで4年前に倒れて、そのあたりの記憶が怪しい。その怪しいところが、今後もキモかも。
4年前の事件がタマコの起こしたものであることが今回明かされた。事件の様相ははっきりしないが、キラバグとヌル、アッチの世界が関係していることは間違いないらしい。
今回は新しい言葉の紹介もあったヌルはNULLのこと。コンピュータにちょっと詳しければそれが"空<うろ>"のことであることはすぐ分かるわけだけど。どういう意味でそう使っているのかは気になる。広大な電脳空間を作る前にデモで作られた完全バーチャルな世界があったその残骸だったりして。間違っても畑正憲の方じゃないだろう。
そして"電脳コイル"が何であるかが明かされる。
驚愕と言うほどではないけど、タマコがなぜこんなにこのことに執着していたのかがよく分かる。
これで話の中でハラケンが一人、ストレスから解放された。
しかし、カンナの声とイサコの最後のキラバグを使った助力にヤサコは別な縛りを受けることになるだろう。このあたりのキャラの演技も良くできていた。全然小学生には見えなかったけどね(笑)最後の言葉は伝わったのかどうか・・・
やはり最後は、4423の救出なんだろうな・・・
今回の走るヤサコのシーンは本当に良い具合にリアリティのある走りで絵柄がリアルじゃないので逆に気味が悪いくらいだ。
それに来週のタイトルになっていると思われる新型のサーチマトンの登場で、旧いバージョンであるサッチーとの戦いが見られたり、自分が最終回あたりに持ってきそうな構成だと思っていた物を惜しげもなく出される救出劇に余裕なのかと驚いたり、詰め込み過ぎなのかと心配したりする展開だった。
今回は電話で送受している状況から見るとイサコと猫目自身も必ずしも共闘しているわけではないのかとも思われる。
流れから行くと来週はタマコの処分があるはず、ヤサコの父はどう出るのかも気になる。
そうそう、カンナの別れのシーンはまんま人情物の幽霊譚のようなのだけど、そういった物をベースに考えると非常にオーソドックスな話なんだよなぁ。でも新しい。
NHKの公式サイトの予告タイトルが更新されていないのが気になる。次回、次々回以降タイトルでネタバレしてしまう物が紛れてるのかも。
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