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　今回見て分かったんだけど、原作の進行だとこの「鬼太郎夜話」の部分は４～５話ぐらいは平気で使っちまうんだね。トランプ重井のピエール瀧は要所で出るし、中川翔子出てるし、出演を短縮するなら、変えずにはいられなかったんだろうなぁ。こりゃ変えてはぎれの良い展開にしたくなるわけだ。でもやっぱり、個人的には吸血木の話を軸に「寝子」、「ニセ鬼太郎」、「お化けのスキヤキパーティ」(いまや鬼太郎茶屋で有名な深大寺でやる(笑))と４つのエピソードがこんがらがって進むから面白いんだと思うけど。

　今回の「寝子」を見ると、原作の"巧さ"がよく分かる。ねずみ男の良からぬ企み"吸血木"が、寝子の所為で記憶を失ってしまうので、なんだかさっぱり分からなくなって、「トランク永井」の実からの復活というオチも、今考えると巧妙だ。

　この辺、たぶん行き当たりばったり、面白い物を積極的に取り入れようという方針だったんだろうけど、今回のアニメ版の展開を見ていると、「やっぱり水木さんは計算尽くのような気がする」から、恐ろしい。

　ゲゲゲに続くという意味では猫娘の原型だったり、（まだ今のくくりではないんだけど）お化けに「妖怪」（ニセ鬼太郎の話の後の深大寺でのお化けパーティはお化けのキャタラクター化を水木しげるが鬼太郎に持ち込んだ記念すべき話だ。）という言葉を与えたり、霊毛チャンチャンコという設定が出てくるのもこの「鬼太郎夜話」から。

　次週は地獄に堕ちたニセ鬼太郎と地獄に住まう猫娘の話のようだ。この辺も原作の方が流れがよく分かるんだけど。チラッと見たバケツとスコップが伏線ってのは無理矢理っぽいよ（笑）

　あと、今頃気づくなって話もあるけど、エンディングの絵は毎回違うのね(笑)テレビの枠内の次週予告部分だけでなく、全体的な部分や後ろに書かれる文章も毎回違う。今回は大きく違ったのでウチの小さなテレビでもよく分かった。大型テレビでハイビジョンだともっとよく分かるんだろうなぁ。

　作画もギリギリ頑張ってるし、是非後半盛り返して欲しいな。水神様とブリガドーンに期待。

P.S.　昨日は雪の中、どこからか「SnowTears」が聞こえたような気がしたな(笑)鬼太郎には全然関係ないけど(笑)この曲は意外に良いなぁ。