「テラビシアにかける橋」インプレッション
だまされた(笑)というか間違った(笑)
原作を知ってる人や見た人にはなんだか分かってもらえそうだが、「ちょっと渋めの剣と魔法物」だと思って見に行ったら全然違っていて驚いた(笑)3月に公開の「ライラの冒険 黄金の羅針盤」や「ナルニア国物語」を想像していると面食らうこと必死だ・・・ってオレだけ?(笑)
で、この映画、一言で表現するなら「児童文学映画」だ。飾りも何もなくど真ん中である。
予告で出てくるファンタジックなVFXシーンはもちろんあるが、それは頭の中だけの話で、主人公とヒロインの間の約束事としてのみ生じる物として、しっかりと描かれている。
それから、最初っからこの作品はなんだか暗く陰鬱な空気を引きずっている。イジメにしてもそうだし、主人公が貧乏なのもそうだけど、主人公より大きい扱いを受けてるヒロインも快活なイメージとは別になんだか暗い影が常につきまとうのだ。だから別れのシーンがはっきりフラグが立ってるわけでもないのに妙に切ない。
ちょっと擦れた大人向けの子供の話だったりするともう少し濃密な二人になりそうなキモしなくはないがその辺は上手くバランスがとれていて、だんだんと気持ち代わりしてくる様とか、チャンと描けていて良い感じだ。
こういう丁寧なドラマは見ていてうれしい。ただ、もう少し終わりにハッキリと終わる印をつけても良かったような気がする。このままでは少年は救われたのか救われなかったのか気になって仕方がない(笑)
貧乏は解決していないし、いじめられっ子には光明が見えているが恒久的な解決ではないし、将来に関しても一つの選択肢が手に入っただけだ。話が始まって終わっても悪く言えば元通りに戻っただけにも見える。
しかし、そこに確かに家族の愛を感じることが出来るし、悪い人ばかりではなかったと見ている方が救われていちゃ世話無いのだが。
確かにこの話は子供向けに作られているが、このような体験は大人になってからの方が多いのでむしろ大人の方がジーンと来るかも知れないと思った。
それから付け加えておくが、べらぼうに子役が上手い。ハリウッドの奥深さを知るばかりだ。
しかし、国内の配給側はたぶん私のような間違えてくる人を期待してあの予告編を作ったのでは?(笑)まぁこういう良作に当たったから愚痴は控えたいところだが、ちょっとイヤだなぁ。(まだ言うか<オレ)
P.S. 見る前に考えていた感想のプロットが全く使えなくなって、ものすごく困ったのはナイショだ。
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