« 携帯電話メモ 20080801 EZwebのデータ通信速度制御 | トップページ | 「インクレディブル ハルク」インプレッション »

2008.08.02

「ハプニング」インプレッション

 一週遅れで観た、この映画、端的に言えば平凡なパニック風味の心理ホラー物といった映画だった。

 前がなければその辺で落ち着きそうな映画だ。可もなく不可もない。

 ただ、テーマの処置には凄く不満だ。その上、プロットの印象がスピルバーグの「宇宙大戦争」のまんま(唐突に強襲が始まり、闇雲に逃げてもソコには先回りされていて、最後に逃げ込んだキチガイの家で絶体絶命になったけど助かりましためでたしめでたしな流れにデジャヴ)、それにしてはやけにドラマが陳腐な感じがしてしまって、いけない。

 この映画の興味を持てる部分は映像面で凄いと分かる、最初の人がバタバタと死んでいくシーンだ。そして関連されたそういったシーンが時々入るPG-12に指定された理由の特撮で、確かにどう取ったんだろうと思うほど凄いシーンがあるのだが、それがマニアックで映像の凄さが伝わらない。

 そして、その死にゆく理由も思いっきり説明的な展開で最初の20分くらいの間にたいていの人には分かる。察しが良ければその時点でラストシーンまで読めてしまうと言う呆れたシナリオだ。まぁそこで分からなくても、映画の半分も観ればそういう流れなのだとたいていの人が思うようになる。

 どんでん返しはない。

 そうすると出ている登場人物の繊細な心理ドラマで見せて欲しいところだが、そういったところもほとんど無い。

 上映時間の大半は、ただ野原や山林を風が吹けばおびえて、駆け回っているだけだ。「科学的説明」もなんだかトンデモ風味でどうも馴染めないし、

 正直、何がしたかった映画なのか、さっぱり分からなくて困った。

 普通に考えてテーマは「自然から人間への警鐘」ってな所だろうが、それにしちゃ本当に陳腐な描かれ方。シャマラン監督ってこんなんだった?

追記:
 タイトルは原語でも"THE HAPPENING"だが、日本人が「ハプニング」から受ける「予想外の事故」のようなニュアンスではなく、この映画の場合は「始まり」とかそういったニュアンスなんだろうと思う。

 台詞にやたらと"happen"が多かったんで・・・よく分かった(笑)

« 携帯電話メモ 20080801 EZwebのデータ通信速度制御 | トップページ | 「インクレディブル ハルク」インプレッション »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

 ああ、やっぱりそうなんだ。

 なんちゅうか、この映画、後になればなるほど貧相なんだよね。絵作りが安くなっていく。「レディ・イン・ザ・ウォーター」もとんだ一杯食わせ物臭タップリで転けたし、3連チャンで転けたので、流石の映画会社ももうわがままは聞いてくれなくなるんじゃないかなぁと思うよ。

 R25のインタビュー見て解ったんだけど、ものすごく無駄の多い取り方なので、ハマった時はとても良いんだけど、ハマる事はごく希だって事だからね。

シャマランは、「サイン」以降金払って映画館で見る気が無くなった。どんなにおいしい餌を出されても、またいつものアレだ  って感じで。
CSだかで「ヴィレッジ」も見たが、いつものアレだった。
「ハプニング」はブログパーツが面白かったので使ってみたが、見る気は無い。

「シックスセンス」がピークで、そこからダダ滑りなのに、なんで映画作れるんだろうね?

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ハプニング」インプレッション:

« 携帯電話メモ 20080801 EZwebのデータ通信速度制御 | トップページ | 「インクレディブル ハルク」インプレッション »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Twitter


BOOK LUCK!

無料ブログはココログ