「天元突破グレンラガン 紅蓮編」インプレッション
さて、この映画は映画としては落第。ただ、やることそのものには意味があるんじゃないのかな?お祭りというか、イベントというか。というのはファンが広がらないと思ったからだ。
再編集物はアニメ映画の原点だ。所謂「アニメ」の走りである「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版がそれだからだ。だから別にそういうことが「悪い」わけでもないし、節目節目で結果としてだけど、起爆剤として盛り上げる大きな要素、イベントがあった。
作画や撮影技術ってのは一部だけだろうけど、ここまでレベルアップしているのかとか技術的な部分には本当に感心した。テレビ版そのままの絵なのに劇場鑑賞に堪えるなんてのは本当に凄い。
話も時系列やエピソードに改変も上手くこなして、問題があると言う程ではないように思う。
けれども、個人的には話の中の感動的な要素がそれこそイベントムービーのように忙しく流れていくのを見ているだけで、心に残らなかった。
逆にここまで濃縮されてしまうと本当にパロディとパターンだけのアニメに思えてきた。
ファンには意味のある映画かも知れない。でも、裾野を広げたり、評価を変えるような劇場版では決してなかったのが個人的には残念だった
螺厳編はそれを覆せるんだろうか?でも見に行かないだろうね。
「妖怪大戦争」2005の時にノれなかった人はこんな気持ちだったんだろうか?
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