「伝説巨神イデオン」のこと
先日久々に会った知り合いと「イデオン」話になった。正確には「巨大ロボ」の話だったのだが、最近の巨大ロボアニメの凋落に愚痴を言うという会えばいつもの話なのだが・・・。で、改めて書くようなことではないがメモ程度に。
途中でほったらかしの記事に「富野作品で一番好きなのは『戦闘メカザブングル』だ」と書いたが、突き抜けているのかと言う点では「イデオン」には及ばない。
南田操が「哲学」と言うキーワードで表した通り、「イデオン」は第一話から最後、発動編で答を得るまで「問いかけ」の嵐のような作品だ。
富野作品の発明品である台詞劇は「モノローグ」劇でもあって、自問自答、あるいは正体不明の何かに答えが返らぬ問いを投げかけ続ける。相手は作劇的には絶対的存在や見えない敵やキャラ自身だろう。しかし、構図的には見ている「あなた」に言っていたのだ。
「なぜ殺す」
「何のために生きてきたの」
それは多分、今も現実に誰彼無く間断無く沸いてくる問いなのだ。
そこにあのアニメを見ることで半強制的に参加させられる。
そして考える。
それこそが「イデオン」の最大の価値であり、魅せられた要因なのだろう。
やはりあのころの富野喜幸は凄い。そう再認識した。
SFでないから価値がないようなことを言った人がいた。意味のない批評だったが、「それがどうした」とファンは押し返した。イデオンの価値は結末でなくそれに至るプロセスの中にある。「イデオン」は「イデオン」だから良かったのだ。
そういった物をまさにあの熱の中で見られたことはやはり本当に幸せだったなぁと思い返し、コーヒーをすすりながら、昔話をした。
ちなみに好き嫌いは抜きにしてその後ここまでやれたのは「エヴァンゲリオン」しか知らない。今のところはと言う話だが。
教えてgoo!「古い話ですがイデオンについて南田操?さんの解説」
URL= http://oshiete1.goo.ne.jp/qa997179.html
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