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　今まで例外を除いて、続いた世界観を持たなかったのは最初の頃の「子供向けだが大人も見やすい」路線のために、そんな毎年世界が終わりそうな世界では困るからだろう。あと前と絡んでいると色々制約が増える。

　今回は個々の世界がどう繋がるのか分からない（が、時空を超えるというのを2連続でやったので、3連続でそういう手段に出ても何の違和感もなくなってるというも前提にあるのじゃないのかな？）。

　「ディケイド」の中の「クウガの世界」は僕らの視聴した「クウガの世界」ではない。クウガの姿やグロンギとの構図は変わらないのだけど、五代雄介が変身した「クウガの世界」ではない。

　まぁ今更、オダギリジョーを出しても10年前の彼とは違うし、あの話は変身できなくて終わっているわけだから、その辺も困る。思い切って藤岡弘、が出る仮面ライダー１号の世界を今作った方がまだ違和感がないくらいだ。

　要はパラレルワールドというか、「たられば」の究極の姿と言うべきか。これが過去のライダーの世界の「破壊」の意味なのかな？

　これは収益上は二つの意味があると思う。一つはキャラクターの延命だ。1年で使い切って若干のオタク層や幼年誌購読者層(キック物で古いライダーとの比較がある)にだけ指示が残る古いライダーの資産をうまく使いたいと言うことだろう。オモチャ屋側にも東映(=テレ朝)側にもメリットがある。

　特にオモチャ側は今回は何とかフォームの代わりに過去ライダーをフォームとして作ればいいわけで流用できる物やデザイン作業が軽減できる物があるはず(ベルトはディケイドにしなくちゃいけないけど)

　加えて「ガンバライド」のカードで、意外にうまく行った「ウルトラ怪獣バトル」の様な展開をしたいと思っているはず。

　もう一つはそれとも関わるんだけど権利関係の整理だ。

　過去ライダーを関係のないディケイドで整理することで、今後はディケイドに出ていたライダーですという方向で話をするということも可能に。そうすれば過去の作品だとテレビやインターネットで再放映する際に、一作品の中ならその辺がややこしく無く成るのでは？と思うのだ。

　役者たちへの再放送でのペイ役者(メインキャラで引退した人もいるし)もあるだろうし。

　まぁとはいえ単に「出てもらえなかったから仕方ない」程度のことかも知れない。情報のない、アギト以降どういう風に成るのか面白そうだ。特に直近のキバや電王の扱いは気になる。「キバ」だけつないでも、必然として「電王」と世界が繋がっちゃうのでね。

　そうなると今忙しい佐藤健とかその前のカブトの水嶋ヒロもいま多分相当に出すのが難しくなるはずで、引っ張ってこれないだろうなぁ。そこまで押さえてたら凄いんだけど。

　とはいえ自分が一番気にしているのは売れなかった「剣」と「響鬼」（特に響鬼はベルトの処遇が気になっている。特に響鬼は火炎鼓(笑)の扱いがどうなるのかなのだけど。

　東映側のプロデューサーは白倉＋武部の黄金タッグ。パイロットの監督は田崎竜太。シナリオはメインはコレが発のハズの會川昇。力が入ってると思って良いのでは？會川昇は「剣」の後半最初の目論見とは遠い様な気もするけど個人的には好きだったので構成力はあると思うのだけど。

　とりあえず第一話見てからだけどね。

P.S.　ディケイドのバイクのベース車は未来っぽいホンダのDN-01。着座姿勢がアメリカンスタイルなのだけど、色は赤か黒っぽい方が善かったと思うけど、ワルキューレぽくて好きだ。