メディアが間違いを助長する
以前、グラフの間違いの話をした。ちょうど去年の今頃だ。基本的に単純な数字のx軸y軸のグラフなら、
1.折れ線は変化、変化率を見るための物
2.棒グラフは量を見るためもの
3.当然目盛りは均一であること
4.棒グラフでは波線を用いた省略は、使わない。
5.棒グラフでは原点を含むように作図
位は守りたいものだ。単位の書き位置や目盛りを内側に打つのか外側に打つのか、枠で囲むのかどうかとか、は学会の慣習なんかで書き方が違ったりするので大目に見るとしても。
で、テレビや宣伝で見かけるグラフがそれに則って以下にいい加減かをの話をした。下記のようなブログもあって、心強いのだが・・・
日本図表審査機構 [JGRO]
URI= http://grp.cocolog-nifty.com/jgro/
で、本題。
日経BPのPCオンラインの連載でEXCELグラフの書き方がめっぽうインチキなのが笑ったので、リンクしておこう。
【Excel】意外と簡単!「あのグラフ」の作り方 ---達人編
URI= http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20081029/1009264/
EXCELのグラフは分析用グラフ作成ソフトとしては非常に貧弱なので裏技を使ってやりましょう的な物なのだが、作ってるグラフに頭を抱える物がある。
「波線で省略」を重ねワザで実現
URI= http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20081029/1009264/?P=5
URI= http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20081029/1009264/?P=6
冗談としか思えない(笑)
まぁ消しているのが一本だけ上に伸びた物だからとパッと見、思っていたのだが、その一本伸びた物の目盛りが下と合わない。ちょっと上に伸びた物じゃないのだ。極端な異常値が生じた際には統計上は分析の上、棄却するかどうかを決定しなくてはいけないわけだし、逆にこの状態が正常なら低い数字は話にならないレベルとするかも知れない。どっちにせよ、こんなグラフでは話にならないだろう。
こういったことを日経傘下のしかもビジネスマン向けがメインのコンピュータ雑誌でやって欲しくなかった。これではねつ造グラフに免罪符を渡しているようなものである。情けないことに算数が出来てない。
見た目の格好良さとかでなく何のためにグラフを書くのかを知らないあるいは意図してゆがめている。
全く困った話だ。
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