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2009.03.01

プロレスメモ20090301「ノア武道館インプレッション」

 観戦記ではなく、インプレッション。もう昔みたいに展開を追うのは疲れちゃってダメだわ。

 さて、ノア地上波最後の武道館と言うことで、当日まで迷っていたんだけど、武道館に向かい、雨の中当日券で入った。今日はダークマッチもあるのでかなり長丁場。実際自分が動いたわけでもないのに帰りもかなり疲れていた。

 端的に言うと「ノア」ってこんなもんだったっけ?という感じだ。

 最後に生で見たのが最後の東京ドーム大会だし、それから時間がたって客層もまた変わった。最終的にはそこそこ埋まっていたけど、1階は昔の全日四天王時代よりもすかすかな席構成だ。

 本大会は場外乱闘のようなサービスも少なかった、基本的にはリングとエプロン下の行ったり来たりだった。それが悪いというわけではなく、展開が作れればレスラー個人のパフォーマンスは上がってるので悪くはない。

 従来の電光掲示板以外、大型ビジョンもないし、大きな箱の割にはリングに集中出来るのは武道館らしくっていつも通りだ。

 長いプロレスファン歴でこっちの見方も色々変わっている。どちらかというとゆるい方向への見方の変換だったので、多少落ちた状態でも楽しめると思っていたんだが。その予防線を越えて今大会には終末感も感じた。

 ダークマッチから試合そのものは楽しめる展開だった。他の人たちはトイレタイムになった三沢の出た6人タッグは消化試合的だったが谷口を見せたいという意図は汲めた。が全体としては単調。谷口のスタミナが切れすぎ。ローンバトルが長すぎて飽きてしまう。その他はあまり取りこぼしの無い構成で良かったと思う。しかし、色々お家の事情も感じたのだ。

 たとえば、結果として外敵には全勝だった。確かに健介ファミリーの若手や高山も含めてそうだ。確かにGHCヘビー、Jr.戦、新日戦も最後はドカンと盛り上がったのだがその余韻が自分には残らない。

 ネタバレしているからだ。

 休憩前に入った時期タッグリーグ戦のチーム発表では、健介ファミリーは入っておらず、6チーム。現チャンピオン、あるいは今日負けても前チャンピオンタッグなのにだ。そうすると参戦するにしてもスポットでと言うことが分かる。実際6チームで全部だと知らされて会場からは、「え~っ!?」と声が挙がった。

 新日も対抗戦は(足の怪我を理由にしているが前日は試合をしている)後藤でなくミラノを入れてきた。憎々しいキャラを出来る彼なのでそれもありなのだが、それが負けブックを飲んだように最初から思われるのが残念だ。一応終わりでは静かに後藤がアピールして、継続フェーズに見えるようにしてあったが、新日背広組のコメントを見る限りでは、予断は許さない。結果が見えていたので、工夫を凝らして説得力のあるフィニッシュを用意していても、晴れやかな気持ちには全然成らなかった。

 自分でネタバレしてどうするの。分かりやすすぎる。

 ノアはどういう布陣とストーリーで春から進んでいくのだろう?今のところ、謎の黒覆面に仕掛けられたKENTA以外のチャンピオンにはテーマがない。せっかく立ち上げたヨネのチームも、やってることは以前と何も変わってなかった。小橋の復帰戦も井上雅夫を何故当てたのかという事情も含めて痛々しさの方が先に立ってしまった。

 本当に残念だ。

 全体的な印象としては、ノアは年老いた。年喰った自分が見て、ベテランの試合を楽しんでいるので仕方ないが、若手の旨味が感じられない。一部を除いて綺麗な線引きが見える。

 例えば、リッキー・マルビンや井上雅夫のように白星配給者の印象でも試合を作れる人がいるのは本当に心強い。しかしスターではないのだ。集客では弱い。

 外人レスラーは今回ロデリック・ストロングとデイビー・リチャーズは良かった。常に動いていて好感が持てる。ジュニアは彼らが継続参戦できると良いなぁ。しかし、丸藤が彼らを勝ってやられ役に徹したのも分かるが、彼があそこまでやる必要はない。弱々しく見えてしまう。

 休憩後の3大対抗戦は基本的に良かったのだが前述の通り結果が見えていたのが残念だった。

 しかしこの試合で新日の中村はワザを大事にしていた。彼は今回、決め技を温存していて、出し惜しんだ。出して負けていたら価値が下がる。とても大事なことだ。

 中嶋VSKENTAは両方のパフォーマンスが良かった。

 中嶋が押していても説得力抜群のラストで締めた。そこにKENTAの責任感を感じた。

 惜しむらくは秋山。鉄柵に喉を打ち付けたときに鎖骨か何かを強打したのだろう。若手が右往左往する状況で明らかに失速した。その後は結末までなんとしてでもつなげなくては成らなかったから、健介が豊富なパフォーマンスで(この辺が彼の最近評価の高いところ)つないで、最後のワザ(スターダストネストからのみちのくドライバー型の新ワザ)で結末を描けたものの非常に危なかった。この辺は綱渡りだった。

 見てて困ったのは鼓太郎、谷口あたり。スターになるなら自分で試合を作れないと。特に鼓太郎はう少し仕事して欲しい。ブキャナンもさぼってる感じがありありだった。次期タッグリーグ戦ではどうなるのか。

 そとではスカパー!の契約(日テレの縛りが少なくなったのか、サムライでも放送するそうだ。他も見たいのがあるので契約を考えてみようかな。)やG+のアンケートが外で行われていた。必死ではあるんだが何かなぁ。遅きに失した感じだ。

 自分の好きだった物は色々消えてきた。今回もその一つに過ぎないのかも知れない。今年は春先に色々見る予定なので、移ろいを感じられるかなぁ。

 でも、一番残念だったのは三沢が体が動かなくなってることだったのだけれども。

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