「鴨川ホルモー」インプレッション
今年一番楽しい映画を見た。公開館が少ないのが残念だが、妖怪好きだけでなく万人にお勧めしたい。
まあこの映画というか話はやったもん勝ちだ。最初にやらないと意味がない。単に式神(正確に問おうとすると劇中のオニは式神ですらないんだが)を使ったバトル物であっても、書き方はいかようにも有るし、「ホルモー」と名付けられた奇祭を設定しきったことが勝利の鍵だろう。
人間模様に関してはあり来たりと言っては何だが、よくある記号の集合で、小説だがそれこそマンガのような内容と言う言い方になる。だから恋愛も仲違いもアニメでやるともっと親和性がある話になるだろう。でも、楠木の凡ちゃんのメガネを掛けたところと外したところの差とか、逆に実写映画の方がマンガ以上にあり得ない変身で笑ってしまう。いたよ、理系の女性には確かにあんな感じの娘が。
今作は私好みの女優が一杯で良かったのだが、栗山千明のキモさを醸し出す技量にはほとほと感心した。
でもまぁ自分が一番好みなのは龍谷大フェニックス(何故フェニックスだけ英語?(笑))の立花実伽役の佐藤めぐみなのだけど。
それにしても新入生勧誘で栗山千明や芦名星や佐藤めぐみに勧誘されたら、つい入っちゃうよね(笑)「"普通"のサークル」って念を押されてもね。
しかし、緩くではあるけど安倍清明、芦屋道満などのネーミングはニヤッとさせられるし、四神ネタとか良いよねぇ。オニのCGもさりげなく良いし。
監督は実写版鬼太郎を2本撮った本木克英、以前の作品ではあんまり評価してなかったけど、3作続けて、結構面白い物を見せられて意識が変わってきた。というかキャスティングが良い監督だ(笑)
芦名星に"鼻"でくる辺りもなかなかだし、高村のキモさも良い。(芦屋の石田卓也が舞台版では安倍になると言うのも面白いなぁ。彼の演技技量を確認してみたくもあるのだけど、この映画では最近流行のヤンキー物みたいで、凄い迫力だった。)主役の山田隆之は普通に良かった。
まぁ話の筋はかなり穴がある。決定的ではないけど。どうしてだろうと思うこともしばしばなんだけど、勢いが上手くそれを消してくれた。
映画版「鴨川ホルモー」公式サイト
URI= http://www.horumo.jp/index.html
舞台版「鴨川ホルモー」公式サイト
URI= http://www.duncan.co.jp/web/stage/horumo/
ちなみに舞台版ではヒロインの楠木は秋山奈々が演じる。彼女の場合は写真ベースでは普通にかわいらしく写ってるので、また違った感じになるんだろう。どういうオニ語の指示になるのか興味はわくんだが、舞台は厳しいんだよな。観るのが。
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