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2009.06.14

さようなら三沢光晴(2009/06/15追記)

 本当にショックなことがあると、どうして良いのか分からないと言うことを改めて確認した。

 気持ちの整理をつけてから書く。

 プロレスリングノア公式サイト
 URI= http://www.noah.co.jp/

 ブラックアイ2の記事
 URI= http://beye2.com/item_21468.html

追記:

 「信じられない。信じたくない。」

 使い古されたフレーズだがまさにその心境だ。最初に訃報のヘッドラインを見て、思考が停止してしまい、じーっと画面を凝視していた。

 まだ話せていないが自分の知り合いに三沢光晴のファンが居る。

 最近はあんまりプロレスを見れてなかったが、彼は会社でもそうと知られていたので、他のプロレスファン社員から「三沢だったら何をやっても良いんですか?」とあのエグいエルボーを揶揄されたそうだ。もっともしれっと「良いんだよ。三沢なら。」と言ったそうだが。

 俺もそう思っていたし、他でも似たような発言は見聞きしたことがある。

 三沢と言うレスラーはリングを降りてしまうとただのエロ親父だったが、リングの中での自己演出に掛けては天下一品だった。その自己演出のためなら、何でもやってきた。ある意味自己チューのようだった。先日の天狗の面を被って、橋へカンチョー攻撃をするという、あんな事でプロレスファンの話題を飾れるのは三沢ぐらいなものだ。

 その代わり何倍も周りに気を遣ってきたのだが。

 若手の頃は試合のセンスはあるが、これで「全日」を背負ってくれるなどとは全然思わなかった。ルーテーズ杯の時の越中戦は「地味な決勝だなぁ」と思っていた。タイガーマスクになって戻ってきてメキメキとそのセンスが発揮されていって驚いたものだ。

 自分が好きだった鶴田に初めて勝ったときには、驚きもあったが、逆にそこまで来たのかという感慨もあった。

 ノアを起こしたときも「馬場を裏切った」と言う気持ちよりも「三沢ありがとう」の気持ちの方が強かった。

 なぜだか全方位的に、好きだと言えるレスラーだった。実はそんなレスラーは珍しい。
 今回のことの原因は分からない。単純な受け身のミスではないと思う。しかし、報道もされたし散々映像も流れてるし、アングルでもギミックでもないんだろう・・・。

 鶴田のあのバックドロップを耐えた彼が、こんな事でなくなるなんて・・・とうてい信じられない。

 だがウソであるという願いは叶わない。

 3月の武道館で見た三沢が最後の生の姿だ。心配だったのは異様に太っていたことだ。社長業兼任になってから、腹が出てきていたが、腕も足もちょっとレスラーらしからぬ太り方に成っていた。体は動いていたので、そこまで言う必要もないんだろうかと思ってはいたのだが・・・。体調に異変無くしてあの受け身の天才が失敗するだろうか?

 その受け身の天才、三沢が頭を打って死んだ事はただ単にスーパースターが死んだことだけでなく、これからノアや他の団体に暗く影を落とす。今年頭から動いていた団体毎のライセンス制ですら危うい話になってしまう。

 プロレスは見せ物だ。だからこそ過激になってこういった事も起こる。この死は個人の死だけでなくプロレス業界に大きな余波を作る。

 最後の最後まで自分を目立たせる男だった。

 そしてたった一つだけ三沢でも許せないことがあるのに昨日気づいた。

 「三沢がこんな早く死ぬのは許せない」

 いや、そんなのはファンの甘えか戯れ言か・・・とにかく最後に一言だけ。

 三沢、本当にありがとう。そしてお疲れ様。

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