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2009.07.25

お化けメモ20090725「絵解きの楽しみ」

 お化けの好事家の人は絵解き好きな人も多いと思う。単に伝承だけではなくて絵の中にキーワードをや風刺を閉じこめたお化けの絵は多いし、そのものがキャラクターとして情報の固まりだったりする。

 一方、絵だけには限らないがどんどん孫引きされるに当たって現代のようにコピー機がある訳ではないので情報劣化というか、逆に足されたりもして変質していった過程を見ることで色々楽しいこともある。

 その辺がお化け好きには溜まらなかったりする。

 そんなおり、「百鬼夜行絵巻」の展示が2箇所で行われると知って是非みたいと思った。

 「百鬼夜行絵巻」に関しては模本が作られる段階で色々変わっていく様が面白いことを小松和彦の『「百鬼夜行絵巻」の謎』や湯本豪一の「百鬼夜行絵巻―妖怪たちが騒ぎだす 」などで知っていたわけだが、実物が見られるわけだから好事家垂涎というのはこのことだろう。

 しかし、佐倉の国立歴史民族博物館は流石に根性据えて行かないといけないくらい、遠い場所だったので、立川の国文学研究資料館へ行くことにした。まあここだって遠いのだが(笑)

20090725obake

 中は撮影禁止なので、表の看板だけ(笑)立川の駅は夜の花火大会に向けて気ぜわしい感じだったが、この近辺はたった2km離れたとは思えない寂しささえ漂う場所で、しかも木陰やビル陰がまばらにしかないから暑くて溜まらなかった。

 ここがサブの展示場所であるので展示は小規模だった。だが、見た甲斐はある。絵を描いている人が見ればその意味はよく分かる写真では分からないことが多いものだ。筆はこびというか写真だけではずいぶんと乱暴な運びに見えた物も実物を目の当たりにするとそんなことはないことが分かったり、着色の濃淡等見てみるとやはりレベルの高低はあるもののそれなりに腕に覚えのある者が描いたのだろう事がよく分かる。

 そういった事に妙に感心する。

 それもあって佐倉の方も時間調整して可能で有れば見ておきたいと思った。

国立歴史民族博物館の展示 「百鬼夜行の世界」
URI= http://www.rekihaku.ac.jp/events/p090718.html
いわゆる真珠庵本はこちらの展示

国文学研究資料館の展示 「百鬼夜行の世界」
URI= http://www.nijl.ac.jp/~koen/tenji09-2.htm

 ところで、時間的に見学前に腹ごしらえとなったので、駅前のラーメンスクエアで食べることにした。食べたのは「凪(なぎ)」。凪は店舗毎に特色があって、ここは博多ラーメンを冠しているのだが、選んだのはつけ麺だ(笑)

Tsukemen_nagi

 まぁ味は普通というか最近ありがちな過剰な味付けで、中で喧嘩している感じ。メンマを塩こしょうでソテーしたり、そういうのは確かにそれだけなら美味しい気がするんだけど、他が濃厚な中にさらにそれがあるともう困っちゃうなぁという感じ。

 どうも最近、そっちの方向ばかり味わう羽目になっているので、免疫もあるし、業界的にどうするんだろうね?と言う感じ。もう少し、付け足しだけでなく引く部分も作って欲しいなぁと・・・どうにかならんもんだろうか?

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