「南極料理人」インプレッション
先行公開で新宿では立ち見まで出ていたので、恐れていたんだけど、そこまではなくゆったりと観られた。
やや尺が長いように思うが、良作で面白かった。
印象で言うとセットと屋外だけの出入りで見せてしまう、舞台劇にしやすそうな話だ。原作のエッセイは鑑賞後に読み始めていたが、印象が全然違う。西村さんは堺雅人みたいな感じじゃ全然無い(笑)もっと話しぶりと容姿は豪放な感じだ。
そういう意味ではそのエッセイにインスパイアされたオリジナル作品だ。
娘の役の演技は上手いのか下手なのかよく分からないが、この子は良くいそうなちょっとこましゃくれた子供として見事に表されている。
極端な話人は誰も成長していない。むしろダメになっていく人が多いんだけど(笑)、そういうことも含めて極限状況と普段の空間での対比がうまく行っていて、人生の悲喜こもごもみたいな物がかいま見えて面白かった。
この映画はお金がないから当然南極ロケなんかはしていない。寒かったには違いないが網走での撮影で屋外を表現していたそうだ。
よく極限を出すために苦労して撮影したとか言う映画があるが、それ以外で表現できないならいざ知らず、今はCGもあるし、役者の演技力と監督の演出で納得感がある映像を作ってくれたという点にとても感心した。
最後の朝食(?)からの流れが少し読み取りにくかったが、やっぱりこの話のキモは破天荒だけれども美味しそうなご飯が良い。
ご飯は大事だなぁ(笑)
少しほっこりして、今の世のこの幸せをかみしめられるそんな映画だった。
追伸
あのバターに魅せられるシーンはちょっと怖いけど、無塩なのかとかその辺が妙に気になった(笑)バター美味いよね。少しだけだったらだけど(笑)
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