「両国ピーターパン ~大人になんてなれないよ~」インプレッション
面白いかと言えば面白かったと言える。でも素晴らしいかと言えばそんなことはなかった。
及第点は確実なんだが。
一番の問題は時間だ。楽しい時間なので良いのだが、やっぱり日曜のあの時間までやられると正直その後の移動が辛い。時間が気になって集中できなくなる。
高木三四郎が通過点だと言っていたけど、やはり彼らには大きな到達点だったのだ。あれもこれも入れたかったし、一つ一つ感傷的な部分が見える。
けど、ちょっと斜に構えてみてしまう人にはそれはメインイベントへの流れを薄めてしまう。オレなんかはやっぱりジワジワ暖まっていくのが好きなんだよなぁ。頂点は頂点として温存してきながら周りを固めるようにしてくれないと、個人的にはイマイチ感の方が残ってしまう。せいぜい3時間位の中の話だ。
また、大会場の使い方にはまだまだノウハウが足りていないと思う。試合そのものは良くても、遠目から観ていてよく分からない。選手が小型なのもあるけれども、それだけじゃない空間の利用法が良くないのだと思う。
鶴見五郎のマミー退治はネタとしては良かったけど、場当たりすぎて微妙だった。
それからワザの的確性。これは相手を倒すために的確なんではなくて段取りとしてみせる波があるかどうかと言うこと。PSJと蝶野の試合を観ていてそれを感じた。やっぱ蝶野はトップ中のトップだ。
最近は筋肉が落ちて痩せたと思っていたが、DDTでは割と大型のポイズンですら貧相にみえるガタイで、キチッキチッとワザを見せてくれる。これだと遠目で観てもよく分かる。こういうところはやっぱりDDTの選手も盗んでいって欲しいところだ。
ただ単にビッグネームを呼ぶだけの意味だったらこの試合は要らなかったはずだ。
メインは凄い試合だったが、飯伏の過剰なリアクションがどうも新日のジュニアに出てたときから気になって、気持ちを削いだ。最後の独特のバックフリップは面白いけど、説得力はもう少しだったかな。
個人的に面白かったのは4WAYのタッグマッチ。あの試合を巧くこなすのは本当に凄い。最後にウラノが取るとは思わなかったので、なおさら凄かった。
それから若干冗長だったが、高木三四郎とザ・グレートサスケは流石の試合だった。見事な自爆に笑った。でもまぁアレも受けての高木が有ってこそだから、高木も負けてないと思うけどね(笑)
だから全般的に個々は良かった。あともうちょっと頑張れ。
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