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2009.11.17

「クリスマスキャロル」インプレッション

 オリジナルはもはや古典であり、その話は誰もが知っているだろうと思う。

 それを今やる意味はサブプライム問題以降のこの混沌とした経済にお金持ちに対して、反省を促すべくと言う風にお金がない観客が取ってくれるだろうとお金持ちの映画会社が考えたからだろう。

 物語は本当にシンプルだ。

 強欲な金貸しが、クリスマスの奇跡で改心して、誰にも慕われる男に変わった。これで死後も救われる。・・・だろう。

 そこに特段にあり得ないとか今更、口を挟むのも何だし、話は心温まる。

 自分はやはりジム・キャリーの表情を写し取った最新の技術と3D上映を堪能したいと言うことで、鑑賞した。しかし、吹き替え版での3D上映館が少ないのと、あっても夜遅くだけとかに成っているので、堪能は出来なかった。

 しかし心得た配給会社はジム・キャリーが何役もやった、それを踏襲すべく声優界一の声色の持ち主、山寺宏一をキャスティングして、それを体験させてくれた。

 ジム・キャリーは体の動きも大概に面白いのだが、やはり顔面の動きが凄いのだ。

 本当にCGを見事に使ったと言える最初の映画と言っても良い「マスク」ではCGの下に隠れたジム・キャリーの顔がそれ以上に凄かったという逸話が残っているほどだ。以降国内では余り人気が出ていないが、実力はある。こういうコンセプトで、彼の力量が知らしめられて良かった。

 しかし、ここまで凄いと何故実写でやらないのかなどと思ってしまう(笑)

 3D上映は良いところも有れば良くないこともあった。3Dを強調したいのでそういうことに都合の良いシーンが並んでしまうのだ。これは未だ黎明期を脱していないからだろう。それから、演出映像にもよるけど格段に3D酔いが起こる可能性が高い。

 今後演出技術が増して上手くアレンジされることを期待したい。

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