「イングロリアス・バスターズ」インプレッション
面白かったかと言えば、面白かった。
だが、この映画には大きな2つの敷居があるので他人には勧めづらい。
一つは「グロ」だ。
まぁこれは視聴制限指定がかかっているので間違って見に行くことはないと思うが、苦手な人はヘタなホラーより辛いはず(笑)
もう一つは「タランティーノ監督作品」だ。
もうひたすらにブラッディな荒唐無稽アクション物で有ることを重々知っていないと「ふざけるな!」(いや、ふざけてるところがこの映画の醍醐味なんだけど(笑))となりそう。
話自体はいい加減な話なんだし、笑ってしまう内容なんで、口あんぐりとかなりそうなところを、シーンシーンの緩急の付け方が上手くって、飽きることなく見られる。
でもまぁ傑作かと言われればチト首をかしげるところか。
史実上の重要人物が出るものの設定や考証と言った点ではただのバカ映画なのだ。史実に忠実で細かく考え抜かれたモノを期待すると大きな肩すかしを食らう。
もちろんそれはタランティーノの狙ったとおりの結果であって、そうじゃなきゃ最後にあの人は死なないはずだからね(笑)
この映画は平たく言えば、ひたすらに主人公達がナチを殺しまくる映画。ネタのオンパレード映画に過ぎない。そこに独特の爽快感を感じさせる。
個人的にはストイックな主人公が敵を殺しまくる「キル・ビル」パート1の方がシチュエーションが良いので好きなのだけど、こいつも良いかな。
ショシャナ役の女優はなかなか良い感じだけどもうちょっと出番が欲しかった。
ブラッド・ピットはバカ男を見事に演じきっている。クビにそれでもクビに跡が残ってるところを見ると死線を越えてきたんだろうけど・・・
続編はないよね(笑)
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「イングロリアス・バスターズ」★★★★オススメ
ブラッド・ピット、ダイアン・クルーガー、ティル・シュヴァイガー、ダニエル・ブリュール出演
クエンティン・タランティーノ監督、152分 、公開日:2009年11月20日、2009年、アメリカ
(原題:INGLOURIOUS BASTERDS)
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