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2010.01.31

「ゴールデンスランバー」インプレッション

 ビートルズの「ゴールデンスランバー」と言う曲は聴いたことはあるけど意義なんて考えたこともないし、それがどうしたのという感じのタイトルで、正直観てもタイトルにしたほどの良く意をくみ取れないけど、映画は面白かった。

 きっと原作はもっと緻密だろう。多分観ながらコレはないよなぁとか思って突っ込みを入れたかったところは無いかちゃんとフォローがあるはずだと思う。でも、たとえば最後の花丸判子も原作にはなく、淡々と終わるじゃないかと思うけど、映画的にはアレで良い。映画と小説は余韻の持たせ方が違うから、コレで小さなハッピーエンドで良いんじゃないかと思うのだ。

 映画が終わっても事件の真相は分からない。主人公も助かったが本当に救われたのかは分からない。アメリカ映画だと無用に主人公が真相に迫っちゃってドッカンと大団円に成りそうなんだけど、そういう風にならないところがとても好感もてた。それがもやもやする人は辛いかな?

 映像面では撮影は頑張っていたんだけどCGがやはりチャチく見えてしまうのが残念。最初の首相暗殺の段階で立ちこめる白煙とかもうもろに合成っぽい(笑)花火打ち上げのシーンもだ。この辺は時間も金もないんだろうけど、もう少し何とかならなかったかと思う。
 それから役者陣。

 堺雅人の演技は一通りだけなんだろうか?コレでは当てハメする以外はキャスティングの選択肢がない。はまらないと思いっきり駄作になる。

 逆に竹内結子は自分の持ってるキャラだけど汎用性が高いので、何でも馴染む感じだ。それに侮っていたけど冒頭のエレベータのシーンとか目の演技が秀逸。

 伊東四朗は出番は少ないがコレもキャスティングの妙で、良い味を出している。

 永島敏行の寡黙な暗殺者も個人的には大好きで良かった。無駄に豪華な配役だ。

 途中の謎で引っ張っていく映画なので、その面白さを伝えようとすると、ネタバレになって意味が無くなるので、ハッキリ言えないんだけど、今年最初のお勧めにして良い映画だと思った。

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