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2010.02.28

「猿ロック THE MOVIE」インプレッション

 辛口にならざるを得ない(笑)

 ネタ的にはおもしろいし、実際おもしろく作れたはずだと思う。けど、おそらく「鍵を開けたら闇組織と警察に追われるという話に巻き込まれた」というワンアイデアだけで作ってしまったのが本作。

 早くも今年のワースト1候補に出会った。

 ・・・そんな感じだ。

 まぁもっとも原作もテレビドラマもほとんど知らないで見た人間の話なんで「わかってない」のかもしれないが、それにしてもプロットも演出も演技もひどい(笑)3拍子そろっている。

 シーンごとのイメージはあるみたいなんだけど、そのつながりがひどくって失笑ものだ。

 主人公が頭が足りないのは仕方ない。学習能力がないのもそういう設定であるから仕方ない。そこにかわいらしさを見いだしたりするのもよくある話だ。そういう馬鹿な話だと思って観ていてもかなり辛い。

 たとえば、「悪い奴ら」に追われて、ほうほうの体で逃げおおせて、そこで小休止はわかる。でも公園でのんびり遊ぶのはどうなんだろう?この辺がものすごく変に思うのだ。
 作る側はアクションシーンの後に穏やかなシーンを作って緩急をつけてるつもりだろう。ここで直後のラブホテルシーンで使う子供好きというイメージを入れておきたかったんだとも思う。でもそれだけのことだ。

 最後のアクションシーンも鍵をキーワードにして見せ場を作らなきゃいけなかったので、わざわざ手の込んだ殺し方を選択させてるんだけど、それがもうものすごく嘘くさい(笑)ハンドルにチェーンと手錠で縛り付けた水死体が発見されたらみんなが怪しむでしょ?

 主役も下手だけど体当たりでがんばってるんだけど、演出やプロットが足りないので、いろんなことが場面を作るだけの都合にしか見えないのだ。

 多分、テレビドラマは巨悪に向かうというような大風呂敷を広げてられないので、おそらく映画化に際して、スケールアップして失敗という典型的なパターンだと思う。こじんまりした話ならそこまで気にならないと思うんだが。

 で、また巨悪の方が・・・。

 これは主役の市原隼人目当ての人以外は楽しめないんじゃないだろうか?

 まぁそういう自分も芦名星目当てだったんだけど(笑)

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