「時をかける少女」(2010)インプレッション
これは紛れもなく「時かけ」だった。
オリジナルまたは大林版から受ける印象とは全然違うのに、見終われば「時かけ」の話だと思う。
SFとして超えられないパラドクスには触れないで、さらっと流している。なぜあのときの深町カズオを派遣したのかとか、多分簡単には説明できない。
でも、それでも良いのだ。
脚本の手柄か監督の手柄かはよくわからないが、上手いミスリードで2回ほど見事にだまされてしまった。わざとらしい、手垢のついたベタなエピソードを見せられて、その中にとても重要なことを埋没させてあるものだから、そのときが来て。「やられた」と思わされたのだ。
こういう手があったのかと思った。木を隠すには森の中だ。
ただ、映像面ではもう少し上のグレードであってほしかった。予算が足りなかったんだろうけど、タイムリープや未来の深町カズオの世界の作り込みが甘くて、そこだけ10年くらい逆戻りした感じだ。
それから主役のひかりを演じた仲里依紗は細田版に続いての主役だが、アニメと実写と言うこともあって全く違う主人公を演じきった。そんなに好きな容貌じゃないんだが、気になる娘だ。
「ゼブラクイーン」にも興味があるなぁ(笑)
ともかく、今年ようやく邦画に安心した。
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» 映画「時をかける少女(2010」桜並木を遠ざかる後ろ姿に涙 [soramove]
「時をかける少女 (2010」★★★☆
仲里依紗、中尾明慶、安田成美、青木崇高 主演
谷口正晃監督、122分 、
2010年3月13日公開、2010,日本,スタイルジャム
(原題:時をかける少女 )
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