「LIAR GAME The Final Stage」インプレッション
原作を知らないんで、原作の比較とかそういう見方は出来なかった。
気持ちの上では評価はイマイチだ。
見る前は「『DEATHNOTE』の影響が色濃い心理ゲーム漫画が原作だ。」と思っていたけど、映画はキレイな「カイジ」といった感じの映画になっていて、トリッキーな画面表現が楽しいものの、機微の深みがよく分からなかった。
その上、戸田恵梨香の滑舌がおかしいのがものすごく気になってしまって、引っかからないかどうかが気になってしまった。（個人的には戸田恵梨香は好きな女優だ。あの中性と言うか脱ジェンダーな感じの肢体が好きだなぁ）
まぁ個人的に一番驚いたのは大塚さんの出演だけど。普段、アナウンサーの割には滑舌が良くないなぁと思っていても、他と比べるとやはりきれい。だけど役柄に合ってなくってそこが際立っておかしかった。
面白くないわけではない。けど、全体的に外連味とどんでん返しで押すので、長丁場でだんだん飽きてくる。その辺がいまいちに感じてる大きな要因だろう。
また絶望的な状況も、ただのバーの上がり下がりだけなのでやはりゲームっぽいので切羽詰まった感が足りない。最後が予定調和過ぎるキレイな終わりかた。そういうのが緊迫感を表しきれていない。この辺りの緩急がもう少しうまくいっていたら、ここまではイマイチだと思わなかったんじゃないかなぁ。
ただ、閉じた世界としては、うまくできていて「猿ロック」のような、ありえなさや、行動に妙な感じはないのだけど。
昨年は年初の方で「鴨川ホルモー」を見て、邦画のエンタメも良いなぁとか思えていたので、今年は物足りない。テレビ版も観ずに観ちゃった俺も悪いんだけど、もうちょっと面白いかと思ったんだけどなぁ肩すかしだった。
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