「アリス イン ワンダーランド」インプレッション
全米でこれほどのヒット作が、かなり観る人を選ぶ作品なのには笑った。
しかもオリジナルの「アリス」を面白く思っていた人すらもその対象になれるかどうか分からないんだから凄いな。
一番楽しめる可能性があるのは日本語吹き替え版の3D上映だ。字幕ではなく原語が分かる人は字幕版3D上映で良いだろう。
今回は3Dでない通常字幕版で観たのでよりそう思った。
とにかく、「アリス」のおもしろみである言葉遊びの部分は原語でないと辛い。今作はそこをちゃんとやっているのでこれが分からないと意味がないといって良い。
しかし字幕では限界がある。音で聞かないとつまらないだろう。日本語版はその辺りどうだったのか分からないが、とにかく「なぜそれなのか、そうなのか」は言葉遊びに関わっている。
従って分からないと何度も出てくる妙なやりとり、気が狂ったとしか思えないちぐはぐな会話にキョトンとするだろう。しかも、言葉遊びは英語が分かっていてもマザーグースやオリジナルに親しんでいないとちょっと辛いのだから尚更だ。
それから、映像面。
こいつはこけおどしを狙いとした3D上映用に作った映画であって、3D上映でない画面で見ると、つまらない。通常上映版では「ここいらでやってるんだろうな」的な印象はあるが、はっきり言って単純な構図で、つまらない絵作りになっている。
こけおどしの3D表現はこの映画の見せたい物にあっているので否定はしないが、その場合は3D上映以外では観ちゃダメだってことだと学習した。
「アバター」と「アリス」では見せたい物が違う。「アバター」のような作りかたはまだその1作しか無く、今後も増えるかどうか分からないけど、こけおどしの方はこれからもどんどん出てくるだろうから、どうかなぁ。
ディズニーではあの「トロン」のリメイクというか続編?が今年中に公開されるのでそれが気になっているが・・・。
主役のミア・ワシコウスカは可愛い。絶妙の19歳で少女的な部分を残していて良かったと思う。白の女王(この言い方は鏡の国のアリスの方の言い方だよな)のアン・ハサウェイも個人的には良かった。ついあの物腰をまねしたくなるよな(笑)
いろんな仕掛けをしてある映画なんだけど、しかし、やっぱり観る人を選ぶと思う。日本人にとっては万人向けじゃないと思う。
それにしても今度は忘れなかったアリスの行く末はどうなるんだろう・・・。繰り返しの物語。
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