「タイタンの戦い」インプレッション
オリジナルはハリーハウゼンのストップモーションアニメで有名な映画で当時は画期的だったそうだ。だったというのは自分が観たときにはすでに日本のぬいぐるみ怪獣の方すら古くさく感じる時期にテレビでのだったので、カクカクした動きに人が合わせてるのが見え見えで、どうも苦手だった。
ただ、クリーチャーのデザインは凄く好きだったらしく、真似て描いた形跡が残っている。そんな思い出を胸に観に行った。
今作は筋立ても大きくは変わっていない。少し神様の入れ替えとか主人公の立ち位置とかキャラクターの配置換えがあるが、基本は同じだ。
ストーリーもシンプルなので考える必要はない。
CGはさすがに良くできていて、メデューサも良かったし、クラーケン（最初は何でクラーケンがこんな姿？と思ったが）も巨大感が出ていてすばらしい。
ただ、物足りない。
物語が分かりきってる以上、その課程にもの勢いを求めたり、凄いアクションシーンを求めたいところだが、これもなんだか予想の範疇なのだ。
少しばかり色気を出して3D上映対応にした所為か構図も単純、しかもその3Dの効果があるのが冒頭の伝説を語るシーンだけと言っていいほどで、同じワーシントン主役のアバターとは雲泥の使い方だ。
こんな時代に映画を作るのって大変だなと思った。
個人的に笑ったのはなぜだか分からないが「聖闘士星矢」にインスパイアされたと覚しきオリンポス12神。ピカピカの鎧に包まれていた。それで車田雅美がポスター描いてたんだろうか？
ただ、家族で楽しむとか、ネタで盛り上がるには十分な映画で、その辺は及第点か。
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