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2010.05.16

「9~9番目の奇妙な人形~」インプレッション

 「ナイン」という映画が近いところで何本か上映されてるのは何の因縁なのかは分からないが、自分がチョイスしたのは奇妙な人形の物語だ。

 佳作を観られて良かった。

 ちょっと物足りなさもあるけど、じゃあ何が足りないのかというと自分の中で整理する時間だったりするので、作品の評価とは別だろう。

 短編版を見損ねたのは仕方がないが、ちょっと惜しかった。その方がもっと想像力をかき立てられそうだと思ったからだ。

 それにこの話には腑に落ちないことがある。最初の意図を観ておきたかった。

 腑に落ちないというのは、最後に9が行った行為は、もしかしたら創造主の意図は違うことなんじゃないかということだ。てっきり、9の心をMachineに足したかったのだと意をくんだのだが、9はそうしなかった。逆らったのだと自分にはそう取れた。

 でも、それも狙ってのことのような気がする。最後の台詞はそう考えさせてくれる。

 9つの人形で人の縮図を描き出し、自分に考えろと投げかける。こういうエンターテーメントはとても好きだ。

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